2005年1月中旬

日記

(5時間くらいかかって、やっと過去の日記を格納することに
成功しました…。ふらふらだあーー)


[2005年1月中旬]

1月11日(火)

最近の寒さで、私は外に出る時、けっこうサイボーグ状態だ。
特に雪が降りそうな日は、厳戒態勢でのぞむ。
靴下は、絹(5本指)、毛(5本指)、絹、毛の4枚履き。

下半身は、まずシルクのインナー、次にアニエスの綿のスパッツ
(もう何年も履いてるのに丈夫…。でも去年探したら、同じのはもうなかった)。
その上にまた「うさぎの会」の薄い羽二重のズボン下など。
さらにその上に「うさぎの会」腹巻きや、レッグウオーマーをすることも。
(一番外にすると、暑くてもトイレですぐに取れるので)

こんなに重ね履き女王なので、最後のズボンを履く前に鏡で自分を見ると、
キカイダー(古!)みたいに見える。しかも着るのに、すごい時間がかかる。
しかし、外に行くと、ほんとにほんとに安心だ。
こごえることも、そんなにない。
なので、もうしょうがないです(笑)。
もともと太いので、誰もそんなに気づいてないし(と祈る…)。

上半身は、セーターの下に絹や綿のタンクトップなど。上にベスト。
そしてコート。マフラーなど。わりあいと普通目です。
でも去年も風邪で寝込んだりしてないんで、
それはやっぱり、この冷えとりのおかげだと思うんですよ。


1月12日(水)

はじめてカワハラが借りた1階のアトリエに行ってみた。
汚れないようにビニールシートが敷き詰めてある、ストイックな空間。
しかし、ここで数日前からやり始めたカワハラには、何か迷いがあるよう。
「こう描きたいと思うのに、そう描けない」とか、いろいろ…。
でも「これもいいよ。もっとこのまま塗ってみたら」とか話したり、
そこで私も絵を見て、言葉を考えたりしつつ、濃い時間を過ごしたら、
何か、新しい光の端っこが見えた気がした。
寒い外に出て、深夜、ベトナム麺を食べて別れる。







帰ったら、モーネの井上さんからメールが来ていた。
井上由季子さんは、著作や雑誌等で活躍されてるグラフィック工芸家の方。
私の先輩の柏木江里子さんとの三越の展覧会で去年お目にかかり、
本の交換などさせていただいたりしていた。
私のHPを見てくださって、特に「詩と写真」のところに、
「とても心に響く言葉が並んでいました」と書いてあった。
なんだか、それを見て、ほんとに、嬉しかった。

その詩の部分が、未来において、私の一番やりたいところなのだが、
こういうのは、人によって反応が難しいのは重々承知。
世の中には、これはまったく必要ない人もいるだろうけど、
きっと私のように必要な人もいるだろう、と信じていたが、
全然そういう人に会えてない気がしていた。
そこに届いたこのメールで、救われた気がしたのです。
おおげさだけど。ほんとに。

井上さんは、雑誌「エッセ」でも、手づくりカードの連載中。
モーネ のHPも素敵なので、ぜひご覧ください。
「NEWS」の最近のところに私のHPの紹介をしていただいてて、
2004 Jan/Feb と Mar/Aptあたりに
柏木さんや、その美しい布小物などの作品が載っています。


1月13日(木)

国立の「ニチニチ」に、カワハラとくにぞうとご飯を食べに。
「ニチニチ」は、「クウクウ」のスタッフだった皆さんが去年始められたお店。
すべてに感じがよくて、もうほんとに何でもおいしい…!!!
砂肝とか、味噌漬け卵とか、大根の老酒漬けとか、モンゴル餃子とか、
つくね汁とか、青菜炒めとか、もう、どんどこ頼む。
展覧会の絵の話などもいろいろする。
帰り際に「ありのままのまゆちんで描いたらいいんだから」
とくにぞうが言っていた。


1月14日(金)

カワハラ宅で夜、プレスリリース等の打ち合わせ。
そして帰り際にカワハラが、急に、やや言いにくそうに言う。
「実はさっきまで絵、描いてたんだよね。たぶん、いいと思う…。
嫌いかもしれないけど。見る?」と言うので、下のアトリエへ移動する。

冷えびえとした空間に1枚。
すごく、いい絵ができていた。
「すごい」「すごい、いいよ」と言う私。
エネルギーがすごく詰まっているのがわかる、心情的な、不思議な絵。
「よかった…」とカワハラ。
「昨日くにぞうが『ありのままのまゆちんで描いたらいい』って
言ってくれたのが、なんかよかったんだよね」と言うカワハラ。

「これ、九九の詩のやつで、それ見てたら、
なんかばーっと浮かんできて、すごい、こうやって描けると思ったら、
なんか嬉しくて、泣けてきて、泣きながら描いた」とカワハラ。
「私も夜中に泣きながら、パソコンに打つことあるよ」と私。

静かな空間で、「ほんとにいい」と繰り返す私。
「よかった。今、自分でも、すごい描きたい気持ちになってて、
なんか今までよりひとつ上にいったような気がする」と言うカワハラ。

何か、生まれるのかもしれない。


1月15日(土)

インテリア雑誌のライターをなさっている方から、メールをいただいた。
たまたま本屋さんで見つけた「冷えとり毎日」を読んで、
自分のHPのDiaryに紹介してくださったのだ。ありがたいことです。
行ってみたら、すごくきれいなHPで、楽しいことをたくさんされてるみたい。
よかったら、見てみてくださいね。


1月16日(日)

展覧会のプレスリリースをつくったので、ふたりでDEE’S HALLへ持って行く。
ちょうどお昼の後だったので、通り抜けた2階のキッチンに、
にんにくのおいしそうな匂いが残っていた。
土器さんが入れてくれたおいしいコーヒーをいただきながら、
どこへ送ってみる、というような話を少し。
その後、カワハラが切ってきた「絵と同じ大きさの紙」をギャラリーに貼り、
点数の想定など。しんとした空間。ぞくぞくする。いい予感。

そこから、アノニマ・スタジオへ。
今日は、元クウクウの「瀬戸口しおりさんの小さなカフェ」、
「クマガイノゾミさんの器」と「エバジャム」販売会なのだ。
ほんとうにアノニマ・スタジオは、いつもいつも素敵なことをされている。
会社なのに、イベントの時は、ほんとに気持ちいい空間にへんしん。

しおりさんの、焼き豚の入ったアジアなバケットのサンドや、
なんとイチゴの入った白玉汁粉など頼む。すごくおいしかった~。
そして以前ミルクピッチャー(醤油入れとかにも)をオーパ ギャラリーで買い、
とても気に入って使っているクマガイさんのお皿を1枚買う。
エバさんのつくっているエバジャムも美味で、3瓶購入。

さらにそこから、代官山のユトレヒトへ。
ホンマタカシさん、東野翠れんさん、轟木節子さんの
「ロシアの旅の写真展」を見る。非常に美しく、透明で、感動。
最後に代官山ドロールに寄り、ふたりの長い1日は終わり。
何かいい未来への旅のような、雨の日だった。


1月19日(水)

カワハラ宅で、連日プレスリリースのプリントアウト作業。
昨日、途中でプリンターの調子がどんどんおかしくなってきたのだが、
今日はなぜか朝からきれいに出ている。「よかった~~!」
全部終わって、ふたりでプリンタさんに合掌。
「ありがとうございます」「よくがんばってくれて、ありがとう」
「えらいぞ…」とほめちぎる。あぶないふたり…(笑)。

でも、何にでも感謝するほうが気持ちがいい。ほほこ精神だ。
そして最近ではそういう説も少しは普通になってきたけど、
植物や物にも声を掛けると通じるって、思ってる。

水に「ありがとう」と言うときれいな結晶になる、ということで有名になった本、
『水は答えを知っている』江本勝(サンマーク出版)も、
書かれてる内容がすごくよくて、時々読み返している。
昔こわれかけた洗濯機に、「もうちょっとだけ、がんばってくれる?」と話して、
直ったこともあった。今もフリーズして、立ち直ったパソコンに
「ありがと~」と触ったりとか。たいへんあぶないわたくし…(笑)。

その後、奇跡のホッチキス事件が。
「あれ、ホッチキスって使わないから、針これだけしかなかった。買ってくるよ」
と言うカワハラに、なんか予感がして、
「なくなってから、行ったら?」と言って、どんどん作業。
すると足りなそうだったが、最後の1針を残したところで終了!
(ピンボケ証拠写真参照 )
「うおおお~~!」「すごい~~!」






「さっき感謝したから、精神レベルがあがったのかな」
んが!、その後カワハラさん方面で綴じ損じが3件発覚し、「うわあ~!」
ここでカワハラさん、なんと足りない2セットの針金を起こし、手で綴じました。
そしてすべてを宅急便へ出し、ついに終了! 

ごはんの前に下のアトリエへ寄る。
またいい絵が生まれていた。
「これも、すごくいいね」と私。「ほんと?」「うん、どんどんいってるね。
今までの自由なスケッチや、仕事の絵や、いろんなものが、
ぜんぶひとつになったみたいな感じする」と私。

「これは、『風のはじまりは…』っていう詩を見てて、急に描いた。
これは、木の詩のやつ…」と言うカワハラ。
それを聞いて何とも言えない、透明な水のようなものが体に広がるような、
深い、奇跡的な気持ちになった。
自分の書いた言葉を見て、何かを思って、絵を描いてくれた人がいるというのは。

風の絵は、まさにこんな感じのことを私も思った、
けど、具現化できなかったものを、ほら、と目の前に出して
みせてくれたような絵だった。
木の絵は、また違った心情に触れる、力のある絵なっていて、
「ここから、またこれに合う言葉を探してもいいよね」と私。
「コラボレーションって感じだね」なんて、ふたり。

そのアトリエが、カワハラにとってはもちろんだけど、
自分にとっても新しい空間になると思った。
スタートラインに今、はじめて立ったような気がした。


1月20日(木)

かえりみち
だんちのまどに
ひとつひとつ
ちがういろの
あかりがついているのを
みるのが
すごくすき

そのなかには
くらしがあるから

ひとつひとつ
ぜんぜんちがう

どんなことがおころうと
きょうはもう
いいひだったのだ

かけがえのない