日記
(もう2月も終りなんて…。なななんで?! 毎月言いそう…)
[2005年2月中旬]
2月11日(金・祝)
昨日すごく少食にして、しょうがも食べ、風呂もけっこう長く入ったら、
喉は大丈夫になってた。カラダさん、ありがとう。
カワハラ宅で、昨日選んだ詩の候補から、また絞り込み。
床いちめんに広げて、私が選んだもの、没にしたものも含めて、
もう一度カワハラに選んでもらう。ふたりの意見が違うところもあり、
カワハラがその詩が好きな理由を聞いたりすることが、
友達とはいえ、なんかドキドキとして、勇気のいることだったが、
思いのほかよかった。
「これは、わたしもそういう時があって、すごくよくわかるんだよね」とか、
「こういう言葉ばかりだと、もうちゃんとわかった完璧な人って気がして、
そうなんだけど、それでも人間だから、できない時もあるし、
そういうなさけない部分が書かれた詩もあったほうがいいと思う」とか、
「これとこれは似てるけど、言いたいことは全然違うと思う」とか、
「こういう変なことを考える人だって、わかったものが欲しい」とか。
(話が抽象的で、見えなくてすいません…)
そして最初私は、私みたいに落ち込みやすい人を救えるような、
わりと多くの人にわかりやすい、役立つものを中心にしつつ、
あと自分が好きなものは出したいかな、という気持ちだったのだが、
ふたりの展覧会なので、そうやってふたりして選んだもの
というのが、すごく貴重な気がしてきて、意見をいろいろ述べあって、
一致したものを絞っていくことにした。
選んでくれたものを見て、
「カワハラもちょっと狂気的なところあるよね」と言う。
「そうだよねー」とカワハラ。「でも、だから、助かる」と私。
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その後、全体の流れ(順番)をつくるのを少しやってみる。
カワハラは、夕飯の準備をしてくれていた。
最近は、外に食べに行くと時間が取られるのと、
ふたりとも冷えとりをしてるせいか、わりとあっさり地味ごはんが好きで、
外で食べるものも、選ばないと体がやばい、みたいな感じもあり、
最近は「カワハラ宅ごはん」という場合が増えてきていた。
で、私は、あーでもない、こーでもないと、床とにらめっこで順番の入れ替え。
しばらくして、台所のカワハラに「これ、けっこうむずかしいわー。
詩が、落ち込んで立ち直って、落ち込んで立ち直って、分裂した人みたい…(笑)」
と言いに行き、とりあえず休憩して、ごはんにする。
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ごはんは、鍋で炊いた玄米に、ひじきや、野菜たっぷりのみそ汁など。
出汁を取った昆布とシラガネギを、醤油、酢、ゴマ油などで合えた一品は、
「これ、有元(葉子)さんのレシピだよ」とカワハラ。
「えー、そうなんだ、おいしいねー。やってみよー」と私。
全体にほっとする味わいで、すごくおいしかった。
高山さんにもらったユズ味噌も、よく出してもらっていたが、
野菜につけたり、ごはんにのせて食べたりしても、めちゃめちゃおいしい。
カワハラは、いつも鍋で玄米を炊いてるので、私もがんばろうと思った次第。
その後「並べるの、やらして」とカワハラが床に座って、入れ替え。
私はその間、カワハラが参加している同人誌「四月と十月」に
掲載してもらう、この本の紹介文を考えたりとか。
そして最後に流れを見たら、「なんかすごいいいんじゃない?」と私。
「そう?」「私よりうまいんじゃん?」
「書き手とディレクターは違うってことで(笑)」とカワハラ。
そして「いやー、なんか本全体が見えてきてよかった」とも言っていた。
私も、濃い感じで、とてもいい日だった。
2月12日(土)
昨日終電で帰って、4時過ぎに寝たのに、なんと9時にぱっと目が覚めた!
すごーい! 玄米と野菜などの少ないおかずだったからだろう。
うちはまだまだ食べ過ぎなんだわー、とすごい開眼、反省。
でもくにぞうとわーわー食べると、ついどんどん食べちゃうんだよねー。
で、やる気もすごくあったので、気持ちよい光の中で
朝っぱらからまたタイトル案などやり、午後カワハラ宅へ。
そして、なんと雑誌「デザインの現場」に
展覧会のことを掲載していただける!ということになったので、
「すごいよ~! ありがたい~!」と言いながら、その準備など。
カワハラ宅を出て、夕方、友達のMちゃんと久しぶりにごはん。
やや都心から離れたイタリアンへ。前菜を中心に、メインは軽いのをひとつで。
白いんげん豆や、「根セロリとたこのマリネ」、牡蠣のリゾットなど、
素材の味がすごくして、おいしかった。
Mちゃんは、最近ハーフマラソンに出たり、お茶も習い始めたそう。
でも気負いがあるわけではなく、いつもなんか出来事を
自然に受け止めて進んでるというか、体全体から、いい気が出てるようで、
会ってるとこっちも嬉しくなる。たわいもない話で、すんごい笑った。
そのあとふたりで、久々にバーに行ってみた。カウンターに、
私はいつもバーにいますよ、という渋い大人達がぎっしりいたので驚く。
こういう時よく、いろんな、まったく別の人生があるなあと思う。
私は私のでよかったなあとも。
さっぱりしたショートカクテルをつくってもらい、
冷たいのでちびりちびり、というスピードで1杯飲んで帰宅。
2月13日(日)
チョコを買うのに、近所のデパートに行ったら、
次々と試食を差しだされてしまい、朝を抜いたすきっぱらにチョコ三昧だ。
でもおいしいのを選びたいので、次々食べてみる。
微妙に気持ち悪くなったが、頭痛はこなかった。
それまでの体の悪いものの蓄積具合なのか、くる時とこない時がある。
チョコは、カカオの含有量が多いのが、やっぱりおいしい。
それにしても、売り子さんは殺人的にたいへんだ。
学生の時に、同じバイトを1回したことがあり、へろへろになった。
でも箱をキレイに包装するやり方も習えたし、売り子さんの苦労もわかった。
バイトってたくさん種類やると、絶対にあとで何かに生きてくると思う。
夕方デパートで、のりとわさびの入ったあったかいおそばで第1食。
ほっとする味。あったかおそばにも、わさびっていいね。
夜、昨日の影響で、ぜったい玄米炊こう!と盛り上がって、
水つけていおいたので、今日やんないと、と
「ビタクラフト ビバ(無水鍋 ビタクラフトの安いシリーズ)」で炊く。
何回かやったことはあって、今回めんどくさくて、水加減を適当にしたら、
かなりやわらかすぎたが、非常においしい~。あ~おいしい~。
やっぱり、玄米とか、そばとか、おいしいな。
こういうおいしさを知ることができて、冷えとりしててよかったと思う。
くにぞうが友達と外でごはんなので、玄米と昆布の炊いたのだけで、遅い夕飯。
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2月14日(月)
天気がいいので、朝から布団干し、大洗濯。気持ちいいねー!
夕飯の一品は、里芋と白菜の蒸したの。
一昨年、高山さんがアノニマのオープニングで、
野菜の蒸し物を出されてて、山芋や、にんじんやいろんな野菜が、
ほんとにおいしかったので、家で時々真似してやっている。
ビタクラフトに、たまたまぴったり浮くようにはまるザルがあって、
そこでいつも蒸してる私。(じかに置いてもよくやるが、若干水っぽいので)
里芋を切ったのを並べて、白菜をかぶせるように置いてみた。
里芋といえば、私はなぜか一回下ゆでしないといけないと思い込んでたが、
カワハラが直接みそ汁の出汁に入れてたので、「あ、いいんだ」と。
「自分でこうだと思ってずーっとやってることって、人と料理すると、
あれって気づいたりするよね」と話したり。
で、うちでもみそ汁に直に入れたら、全然大丈夫だった。(常識?)
で、蒸し物。山芋は何度もやってて、非常においしいのだが、
里芋は思いのほか、火が通るのに時間がかかった。固めで食べる。
レモン醤油で食べると、おいし! ああ~、白菜甘い~!(恍惚)
残ったのは、明日のみそ汁に投入することに。
もうひと皿は、大根葉、長ねぎ、出汁取ったしいたけ入りのペンネ。
にんにく塩味。くにぞうが、「うまい!」と言ってくれた。
有元さんレシピの昆布のも、真似してやったら、くにぞうが激食べ。
けど、またしても昆布の千切りが太かったよなああ。包丁も研ぐべき。
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2月15日(火)
くにぞうと今頃、「ハウルの動く城」を見に行く。
(↓ネタバレしてますので、見てない方は要注意)
私はナウシカ、くにぞうはトトロがすごく好きだが、
うちは映画に行く回数がすごーく少ないので、
「千と千尋」にいたっては、まだ見てないっていうくらいだ。
そして「ハウル」、すごくよかった…。泣いたー。
どうかなーと思ったが、くにぞうも隣で鼻噛んだりしていて、
終わってからも、「いやー、もう…」「よかった」とか、単語のみ。
散歩しながら、「スタッフの人も幸せだよねー」とか感想を言い合ってたら、
「あんなものがつくれるなんてすごい」と、また泣きそうになってたくらいだ。
しかし、なんてったって、ソフィーさんの「レベルの高さ」
(浅見帆帆子さんの本に出てくる)に、いちばん感動…。
おばあさんにされたのに、自分の境遇をなげき悲しんだりせず、
さっさと進んでいって、しかもその本人の魔女をふつーに助けたり、
敵か味方か、わけのわかんない犬と暮しちゃったり。
あんなふうに生きていきたい、と思った。
最後にできた家族って、すごくかけがえのない家族。
そして「誰と戦ってるとか、なんかわかんないこと多いのに、
涙が出てくるっていったい何なんだろう」とくにぞうに言ったら、
「ほんとだよ。そこがすごい」と言っていた。(こういう感想が合って嬉しい)
暗示的なことが多いから、見る人の数だけ、違う話になるのだろうな。
そして木村君の声に惚れましたよ、私…。もうびっくりだ。
あんなにいいとは。ハウル、かっこい~。あと倍賞さんの声もすばらしい。
それから、マルクルのかわいさといったら、もうううう~!
当然のように、うちでも「待たれよ」流行ってます。
「待たれい」なのか、「待たれよ」なのか知りたくて、ネットで検索したら、
どっちもあったので、みんなわかんないのかと思った。
いやー、しかし、年をとっても、これだけのものがつくれるなんて、
宮崎さんってほんとにすごい人だ。
私も情熱をもって、自分のやれることを死ぬまでやっていきたい。
2月16日(水)
早朝に大きな地震。
ほんとうに今度は来たか、と思った。
「神様」と頭の中で思った時、揺れが止まった。
隣のくにぞうが、ぱっと起きて、テレビ。「大きかったね…」と私。
しばらくして、私がこわいと思ったのか、
「地震が来たら、僕ががばっと守りますよ」と冗談ぽく言っていたくにぞう。
少しテレビを見て、
「生きててありがとうございます」と寝ぼけながら思って、また寝た。
2月17日(木)
今日はカワハラが案内状や、額などの打ちあわせでうちに来た。
夜ごはんは、朝炊いてた玄米、山芋の煮物、もやし炒め、ぬか漬けなど。
玄米はまだやわらかかったので、「ひと晩水につけないでいいんじゃない?」
とカワハラ。今度そうしてみよう。
2月19日(土)
お昼にどうしても、パンケーキ的なものが食べたくなったのだが、
牛乳も卵もなかったので、豆乳に小麦粉を混ぜて薄く焼いてみた。
(豆乳は、「スゴイダイズ」の調整じゃない、濃いほう。
けっこうおいしくて好き。たまにレンジであっためて飲んだりしてます。
日もちがするので、こういう時使えるなーと思った)
エバジャムとハチミツと半々につけて食べる。おいしかった~。
![](https://www.aokimi.com/wp-content/uploads/2020/10/20pankeki.jpg)
2月20日(日)
土日でけっこうたまってたHP作業。
R-1グランプリ(?)の「ネゴシックス」の封筒ネタ、おもしろかった!
(まだこの人、見るの3回目くらいなのだが)
今ネットでプロフィール見たら、同じ「かに座A型」で、
好きな映画に「ライフ・イズ・ビューティフル」が入ってて、にゃんだか嬉しい。