日記
(もう2月ですか~。でもなんか1月は充実してた気分です。
が、更新を早くしたいーー)
[2005年2月上旬]
2月1日(火)
くにぞうがお休みだったので、お昼にふらりとバスで近所の街へ行く。
バスで知らない方面へ走っていくと、近くでもすごく新鮮でいい。
そのうえ安上がりで、小旅行気分。
駅前に新しく本屋ができてたので、「これは見ないわけにはいかない」
と鼻息の荒い、本好きくにぞう。「20分後ね」と決めて、ぶらぶら見る。
片方の店でちょうど直木賞を取った角田光代さんフェアをやっていて、
カワハラの挿絵がたくさん載っている「All Small Things」
も並べられていた。「おー、まゆちんー!」とくにぞう。
2店は違う品揃えで、ちょうど欲しかった本が次々に見つかる。
『ワクワクする仕事をしていれば、自然とお金はやってくる』
という本があったので、ちょうど今の心境にぴったりかと思い、購入。
レジに行く時、「見て」とくにぞうに見せ、ふたりで笑う。(まだ読んでない)
そこにカワハラから電話があり、
ふたりの展覧会への自費本の打ち合わせのため、私だけカワハラ宅へ直行。
内容とか、ページ数とか、色数とかをあれこれ話し合う。
カワハラがアノニマ・スタジオの丹治さんに印刷のことを電話で質問したら、
いろいろ教えてくださって、なんとまた後日相談にのってもらえることに!
すごく嬉しい~! 深夜だったが、まだお仕事中のようだった。
2月2日(水)
朝から、ずっと仕事など。近頃なんだかお菓子なども食べ過ぎなので、
食べずにずっとやってたら、なんと第一食が4時だ。
でも胃を休めるために、いいと思う。ごはんとみそ汁、残ったおひたしなど。
こんなプチ断食風に朝から仕事するのはけっこう大丈夫なのだが、
いったん食べてしまうと、その後がやる気がなくなることが多い。
血が胃に集合ー!みたいな。血もこっち(胃)を助けて…、とやってると、
頭の方には来られないって言われてるような感じだ。
で、食後にまたお菓子もちょっと食べてしまう。マドレーヌとか、あれこれ。
甘いものって、どう考えても習慣性がある。食べない時はけっこう長い間、
食べなかったりするが、食べると、次もどんどん欲しくなるというか。
冷えとりをきちんとまじめにされてる方からすると、
甘いものがたぶん絶対的に多いよねー、はあ~、と思うことしばしば。
それでも、大昔よりは少なくなってるし、
そこだけをダメだダメだと思わないようにしよう、と思って早十何年…(笑)。
まあ、できる範囲でしかしょうがない、ということで。
2月3日(木)
今日はまともにつくりました。
高野豆腐、もやし炒めなど。
最近、出汁は、昆布、いりこ、しいたけを前日、水につけといて、
次の日沸騰する直前に引き上げ、カツオ節を少し入れる方式に変更。
昔は昆布とカツオ節で取っていたけど、カツオも大きな魚なので、
だんだん小魚や動物系じゃないものから出る味のほうが、好きになってきたよう。
おかずはもっと顕著で最近、肉と魚は登場回数がじりじり少なくなってきた。
こないだなんか、肉じゃがの肉だったのに、油断して食べすぎたら、
翌日気持ち悪かったくらい。次の日の体調に顕著に出るので、注意している。
(でも時々、ちょこちょこは食べますが)
なので、野菜類が多いですかねー。やはり。
高野豆腐はいろいろやり方あると思いますが、
ぬるいお湯につけて戻した高野豆腐をしぼって切り、
出汁にみりん、塩、醤油などで薄味に調合したところに入れて、
しばしコトコト炊き、あと冷める時に味が入る感じで。
そんなにやったことなかったけど、わりに簡単だった。もっとやろう。
一緒に入ってるしいたけは、出汁取った後のもの。
そのまま固い軸の先だけ取って、刻んでみそ汁に入れたり、
こうしていろんな煮物の隅にぽんと入れて煮ちゃいます。
もやし炒めは、ゴマ油で、強火でがーっと。まだ生っぽいくらいで。
水が出ると思うので、最後に塩コショー。
私、フライパンをさっと振って返したりできないので、
超強火のまま、上下をひっくり返すように、炒めるだけ。くにぞうの好物です。
2月4日(金)
アノニマ・スタジオへ行くために、カワハラと表参道で待ちあわせ。
そしたら、ばったり中川ちえさんに会う。
著書『おいしいコーヒーをいれるために』(メディアファクトリー)が、
丹治さんのご担当ということから、ちえさんには
アノニマで何度かお会いして、1度おうちに遊びに伺ったことも。
古いものや、大切なものが居心地よくそこにあるという、すごく素敵なお宅で、
中川ワニさんにおいしいコーヒーを入れていただいた。
ワニさんのコーヒーは、なんだか液体が輝いているような、
気持ちがふわーとするような、特別な味に感じる。
(ちなみに『おいしいコーヒーをいれるために』は、何も知らないくにぞうが
コーヒーにはまりだした頃買ってて、先に我が家にあったのでした)
それはともかく、すごい偶然に3人で、ハトのようにびっくり!
聞けば、お友達で編集・ライターの田中さんと待ちあわせだとか。
(田中さんには、アノニマの週末食堂でお会いした)
ちえさんと料理家の内田真美さんの自費出版の本も
アノニマで、ということがあったので、本の件を少し聞き、
これから私たちもアノニマで本の相談にのってもらう旨を話して、お別れした。
で、途中で何も食べてないカワハラがパンを買い、食べながら歩いてたら、
信号で、わ!と言って、おふたりに追いつかれ、またびっくり!
この先にある器屋さんを見て、お茶を、ということだったらしい。
また話しながら歩き、それでは~!と別れる。
アノニマでは、丹治さんがすごくたくさん紙見本を見せてくださったりして、
「これだとこんな感じになりますよ」とか、めちゃくちゃに詳しい。
いい感じの本をたくさんつくってる方は、違うなあと感心しつつ、メモを取る。
お忙しい中、すごく時間をとっていただいて、ありがたかった。
アノニマ1周年のトートバックもいただいた。
サン・アドのカワハラの上司(?)でもあった葛西さんデザインの
アノニマ・スタジオのマーク
(あのHP開くと、にょこにょこ出てくるかわいいもの)入りの布バッグ。
「かわいい~!」とふたり。
そこから、カワハラが行ったことないと言うので、
私たちもその器屋さんに行ってみることに。
そして帰りに「ここ気になるね」と入ったカフェに、
なななんと、ちえさんと田中さんが!「もう笑うしかない、みたいな(笑)」
と言って、ちょっとおじゃまさせてもらう。
そこのケーキや、オープンサンドも、全てうなるおいしさ。
(乗っていたペーストが「何だろう、アンチョビとか、海のもの?」と
お店の方に聞くと、なんと「まいたけ」だそう! なんでこうなるのお~~)
そして「もう1回くらい会ったりして(笑)」と言いつつ、おいとました。
こんなことってあるんだな~。でも楽しかった!(もう会わなかったです)
2月5日(土)
競馬好きのくにぞうが、久々に電話投票で馬券を買っていた。
すごい必死にピポピポ押してたので、後で「当たった?」と聞いたら、
「全部締め切られたのです」と言っていた。
「うえええ~~!!! あんなに買ってたのに?!」と私。
「それが、ことごとくハズレてたので、よかったです…」と言ってるので、
「いったい何のためにやっているのだよ」と私。
そして競馬後、安田隆行厩舎の息子さんがグリーンチャンネルに写って、
「うああああ~!!!! 録画録画録画!」とあせって録る。
今はほんとにほそぼそとなのだが、ずっと応援してる安田隆行氏の息子さんだ。
安田さんは、トウカイテイオーでダービーも制覇した元ジョッキー。
私はその昔安田さんの大ファンで、あちこち追っかけていってて、
後に「クリゲ」という競馬雑誌にエッセイを書いてた時、
なんと取材に伺ったこともあるのだ! しかも挿絵のカワハラも一緒に(笑)。
安田さんは、ほんとにほんとに人柄のいい方。
取材最後におずおずと「あのサインを…いただけますか?」と聞いたら、
安田さんは、取材立ち入りの許可書のことだと思って「印鑑でいいですか?」
と言われてた。「いえ、あの写真にサインを…」と説明すると、
「ああ!」と気づいて、ニコニコ「うまく書けるかなあ~」なんて言いつつ、
してくださったのを今もよく覚えている。
息子さんは、お父さんにも似てて、かっこいー調教助手さんだ。
明日、安田さんとこのコンコルディアが出走予定。買わねば。
夜、嵐の二宮君が出てる「優しい時間」の録画を、ごっそりまとめて見る。
ふたりでちゃんと見ようと思ってて、時間がなく、ついに見た。
(うちではそれもあって、いつも変な時間に遅れて見ること多し)
木の陰で泣く顔が、もう~~すごい。かわいそうで涙。ニノ、すごいよー!
お父さん(寺尾聰)、子供ってすごく小さいものなんだから、
大人じゃないんだから、早く抱きしめてあげてほしい…(ドラマです)。
2月6日(日)
お天気いいので、くにぞうとふらり旅。なぜか高幡不動へ初めて行く。
乗り換えのホームに着いた瞬間、電車がすべるように入ってきたので、
「おお~~」と感心して顔を見ると、「誰と旅してると思ってんだ」
と言っていた。(時刻表も大好きなひと)
高幡不動の駅を出て、参道があまりに短いので非常に驚く。
「短(みじか)!」「もう見えてる!」
その後、「あ、揚げまんじゅう!」「あ、甘酒だ」「わー、たこやき」
「あ~、ハッカパイプ~! 懐かし~!」と見るもの見るもの言ってたら、
「ほんとに冷えとりやってる方なんですかー?」とくにぞうに言われる。
私、歩きながら食べるのワクワクするんだよねー。屋台とかも。
しかし!、買いませんでしたよ、ええ。何ひとつ!
その後、調べてた茶店に行くことになってたので。
モンブランが和栗ですっごいおいしかった!
メインレースまでに戻る。コンコルディアは、8着。残念。
2月7日(月)
自分のやりたいことをするために、広告の仕事を少しやめることにした。
大きな決断だったが、ずっと、ずっと考えていたこと。
そして特にこの頃、自分の回りで、すごくたくさんの事柄や目にするものが、
そっちの方向に、と背中を押してる気がして。
この間読んだ『夢をかなえるオーダーメイドの方法』藤沢優月(幻冬舎)も
そのひとつになるんだと思う。
「ほんとうに好きな世界と、ほどほどに好きな世界の間には大きな差がある」
とか、「もっといいものが来たら断るのじゃなく、
勇気を持って手放すと新しいものが入ってくる」とか。
きっと何度も読み返しそうな本だ。
そしてほんとにやりたいことだけ、やっていく、と思うと、
たいへんにさっぱりした、すがすがしい気持ちになった。
(これは、帆帆子さんの本でも言われてること)
夜、くにぞう、まゆちんと、雑誌でくにぞうが見つけたお蕎麦屋さんへ。
めんたいこの味噌漬けとか、焼きシメサバ!とか、肴に賢い工夫があって、
押しつけがましくなくて、すべてがおいしかった!
くにぞうがカワハラに、「これから、この人は好きなことだけやりますから」
と酔っ払いながら言っていた。ほんとに、いい人だと思った。
2月8日午前(火)
きられても
きられても
どうしても
でたい
芽はでるんだ
あとのほうで
ひょっこりと
なにかすてきなかたちで
2月8日午後(火)
カワハラと展覧会用の額縁を見に行く。
けっこうすごい数を見たので、額縁に酔う感じ。雨の中、2件目に移動。
茶店で休憩しようということになり、
カワハラが、「あそこの『おだんざい』っていうのは?」と看板を指差す。
で、そっちを見ると、筆記体で書かれた看板がある。しばらく見て、
「追分だんご?」と言う私。「あー、そう(笑)」とカワハラ。
たしかに読みにくいが、「『おだんざい』って…日本語として…。
おばんざいみたいな? しかも上の『追』の字は無視かよ」
と笑うふたり(今度どっかに看板あったら、ぜひ見てみてください)。
そして他に見つからないので、『おだんざい』で休憩。
茶店を出てみたら、きれいな薄い夕闇だった。
伊勢丹のパリっぽいイルミネーションを見て、少女のように、
「あ~、きれいなイミテーション」と言っていたカワハラさん。
「イミテーションじゃ、ぜんぜんだめじゃん(笑)」と私。
彼女の『言いまつがい』の本も激しくつくりたい。
額縁を見るついでに、家の椅子が破れてきたので、それをくるむ布を買う。
いやー、木綿の布って、ほんとに好き。もっと見ていたかった。
あと、キャンパス用の木枠も購入。
木枠は、安かったので(300円弱)鍋敷きにどうかと思って。
家の丸いコルクの鍋敷きが、よく水分でなべ底にくっついてしまい、
ついにこないだ、くにぞうがガス台の上にそのまま載っけて、こがしてたので。
これまたくっつかないか、試さなければいけないけど。
とにかく、かわいいので買いました。
2月9日(水)
夜、サッカー北朝鮮戦。全然そんなに詳しくないのだが、
代表のワールドカップ予選はいちおう全部見ている。
テレビ朝日は気合い入りまくりで、いいぞー。
「おー、出たー、慎吾!」とか言いつつ、くにぞうとごはんの支度。
「今どこの家でも『今日はもうそんなおかずいいよ!』とか、
『もー、あと10分で始まるから!』とか言ってるよね」と言う私。
うちも急ピッチで簡単なおかず作りだ。急げ!
前半、すぐに小笠原のシュート!「うわ~~!入ったあ!」「信じられない~!」
くにぞうとがっちり握手。「うれしい~~~~!」
が、全然安心はできない。ドーハの時に、明日のジョーのように燃え尽き、
ほんとに数日何もする気が起きなかった自分を思い出す。
ジョホールバルの時は、しんそこ嬉しくて、気持ちは岡ちゃんと一緒に
手を上げて走ってた。ずーーーっとその後も明け方まで、喜ぶ人々の中継とか
見てた横で、くにぞうがぐうぐう寝てたのを覚えてる。
ハーフタイム。「お茶入れよう!」「急げ! かたづけろ!」
全然急がなくてもいいのに、超ハイテンション。
んが!後半。まさかの、同点…。
こういう時って、一瞬ほんとのこととは思えない。
そしてついに高原、俊輔の交替。すごい声援に、ちょっとじーんとした。
そっから何度も惜しい場面があり、「ああああ!」とか言いつつ、立ち上がる私。
そしてさすがにもう、と思ったロスタイムに、大黒のシュートだ…!
「はいったああ!!!」(くにぞう)「きゃーー!!!!」飛び上がって喜ぶ。
握手しながら、ガッツポーズ!!!
「ほんとだよーー」「すごいよー」「ほんとに勝ったー」「うれしいいい~」
そっから、何度も何度もリプレイ見て、
「ふりむきざまだよー」「すごいよー」「上手ー」「勝ち点3だよー」
大黒は、ひとりでファンに挨拶に。かっこいー。
そして裏で玉田とか数人が、笑顔で大黒を迎えてて嬉しくなる。
ほんとによかったなー。そしてミスジャッジとかなくて、終われてよかった。
ドイツへ行ってくれー!
2月10日(木)
展覧会の本に入れる詩を選ぶ。
今まで書いた大量のものから、絞り込んで、延々、並べ替え、入れ替え。
タイトル案も考え、何か有名なものとダブってないか、
あれこれネットで見てたら、けっこー、ふらふらになった。
パソコン画面って、やっぱり目から体全部に疲れが回ってくるよう。
立ち上がって、息を大きく吐きながら、背伸びしたり、軽くストレッチなど。
頭がわりにすっきり。普段はもうちょっと、途中でこまめに1、2分、
軽く体操などやる時もあるが、熱中して忘れてた。
(たぶんどんな種類の体操でも、
疲れがたまる前にちょいとやるといいんだと思います)
夜、くにぞうと「富豪刑事」を2回分連チャンで見る。
たまたま見た予告がおもしろそうだったので、録ってあったのだ。
筒井康隆原作だったので、くにぞうも気になってたよう。
あまりにばかばかしくよくできてて、1回目とか、ふたりで腹を抱えて笑った。
「たかが5億円ぽっちのために…」とか、深キョン、さいこー!
おじいさまや、他のキャストの人もいいー。
かすかに喉が痛い気がして、夜は、しょうが入りの卵雑炊とぬか漬け、梅干のみ。
しょうがってやっぱり、喉に直に効く感じがする。