2009年3月下旬

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。




[2009年3月下旬]


3月25日(水)

朝起きて、ほんとにWBC優勝なんだ…と思う。

くにぞうが持ってきた日刊スポーツを見ると、表と裏を合わせた
ぶち抜きの見開きで、選手の記念写真!
「すごーい!」と言って、誰がどこにいるか、確かめる。
もっとみんな、前に座ればよかったのに。顔見えない人多すぎ。

中面には、岩隈一家のまどか夫人、羽音(うた)ちゃん、
生まれたばかりの大志君の写真も。
仙台のお家に写真撮りに行っとるんか! 
すごいぞ…、日刊。
羽音ちゃんが、パパの見出しが大きい新聞を持って、
にっこりしていてかわいかった。
コメントには、シャンパンファイト後、岩隈から
「勝ったよ~、良かった~」と
ホロ酔い気味の声で電話が入ったと書いてあった。


その後、くにぞうがスポーツ新聞を全紙買ってきてたが、
表紙はイチローがトロフィをかかげた、まったく同じ写真が多くて、
「やっぱり日刊(スポーツ)が一番だな…」と言っていたくにぞう。



       ***********


帰国前会見の後、「とくダネ」に岩村が生放送で出ていた。
野球大好きな小倉さんが、いつものように
元野球少年だった田中大貴アナを呼び出す。
あの「だいき~!」という声が好き。
(んが! この4月の改変で、大貴は、
「とくダネ」から、「すぽると」に連れ去られたようだ…。
きっとやりたい仕事だから、よかったとは思うけど、
ちょっとショックだった私。
これから「とくダネ」での野球の話や中継は、どうするんすか…!)

岩村は、すがすがしい顔だった。
ヒットが出ずに、苦しいところもあったけど、
粘ってフォアボール取ったり、
最後には、イチローの前でほんとに貴重なヒットを打って!
ほっとしているようだった。
どんな時も最後まであきらめない人で、すごく尊敬…。



     *********



昨夜、優勝後にやっていたTBSの夜の特番もすごかった。
岩隈の苦しい時代の経緯から、家族の密着も!
岩隈が、起死回生をかけていた去年のキャンプ中に、
まどかさんと羽音ちゃんが、
ホテルまでやってきて、久々に岩隈に会った映像が最高~!
羽音ちゃんは、お父さんのために、
ままごとみたいに、紙を切って、ごはんをつくっていた~。
さらにダルビッシュのお父さんが、今回のWBCで
アメリカに渡って息子の試合を見てるとことかも!
これまた、全編すごすぎ!

さらには宮崎合宿や、強化試合の際のミーティングにもカメラが入ってて!
原監督の言葉が、すごく印象的だった。
「少しでもマイナスな発言はしない。
常に前向きで、強気な発言をするということ」と繰り返し言っていた。

やはり…。すごいな。原さん。
このマイナス発言をしないことで、運気もよく、運ばれていったに違いない。
たぶん王さんとも似ているなと、勝手に想像。
原監督にして、よかったよね。
巨人ファンではないけど、
この人は、ほんとに爽やかで、精神性が素晴らしいのだろうなと思った。





しかしTBS、この特番、がんばったなあ。
TBS といえば、
よく試合前後に中継で呼び出される藤森アナと佐々木、最高でした…!
時差があるので、だーいぶたって、現地で真夜中にも呼び出されてて、
勝った後とか、「絶対に飲んでるでしょ!」とうちで盛り上がっていた私ら。
なんとなく(いや、はっきり…笑?)、顔が赤いのです。饒舌だし。
J-スポでおなじみの藤森&槙原コンビも、もちろん最高。
野球大好きな藤森アナも、すごい感動した感じが伝わってきて、いい!
くにぞうは、三雲さんや、恵がこの人達を中継で呼び出すだけで、
「出たーーーー!」と言って、手を叩いて喜んでいた。


そして今日、ずーーーーーっと
ニュースやワイドショーを見て、編集しまくっていたら、
ほんとに一日終わってました。びっくり…。
(で…、えーと、最終的には重要な試合やニュース、ワイドショーを編集した
DVDのディスクが、全部で23枚できてました……笑)。








3月26日(木)

ヨガの後、行ける人でごはん。
みんなそんなに知らないので、黙ってたんだけど、ちょっと話になって、
つ、つい、野球のことを熱く語ってしまった…。
す、すいまっせん!
でも「今の話を聞いただけで、すごさがわかるねー」
みたいに言ってくれて、いい友達…。


今日あたりから、帰国後のインタビュー、続々。
各局がんばっていて、けっこう盛り上がっていた。
内川が入ってると、絶対おもしろくなる! 内川、いい人だなー。

おもしろく印象に残ってるのは、片岡、中島の西武コンビ。
中島が熱を出して寝てる時、
片岡が、何かビタミンの取れるものを差し入れしようと
喋れない英語を喋って、お店で果物を買ってきたのだそう。
「それで何の果物を買ったんですか?」という質問に、
じーっと、考えたあげくの、
「みかん…」

全員大爆笑。
みかん、そんな売ってないでしょ、アメリカに!
それをまた中島が、真顔で「なかったよ」みたいに言って。
「えー、うそですか?!」
「まさかの…?」とか大笑いに。

その爆笑の中、やっと気づいたのか、小さい声で
「あ、オレンジ、オレンジ…」とつぶやいていた片岡。
(もう誰も聞いてない)
このふたり、完全に小学3年生くらいの会話だった。

     

       ************



私、この中島、片岡の
西武の若手ふたりを全然知らなかったのだけど、
WBCのずっと前、イチローが、TBSの「J-スポ」(12/21)で、
日本シリーズを見ていて、気になった選手として
ふたりについて話してたので、初めて知ったのだった。
そのイチローが語ってるインタビューを見せられた時も、
Tシャツ姿で、ふたりで画面に子供のようにくぎ付けになっていた。


イチローから、
「中島はいい顔してますね、内面が顔に出てる」と言われたナカジは、
「めっちゃ嬉しいなと思いました」とにっこり。

「片岡は、足が速い。ファミスタのピノみたいでしょ」と。
(セフティバントから、盗塁し続け、ホームに帰ってくるキャラらしい)
そのビデオを見た片岡は、
「イチローさんから、僕の名前があがるのが信じられなくて、
軽く鳥肌立ちました」と言っていた。

そこで「ピノやで! めっちゃ速いで!」とちゃちゃを入れるナカジ。
片岡は、「たまに自分でも(そう思うこと)あるんですけど、
イチローさんがいうほど速くはないです」と、素朴な顔で言っていた。


このくだりを見て、かわいい人達だなあ…と思っていたのだった。
(片岡だけは、日本シリーズで、あっというまに本塁に滑り込んだ
秒速な技をニュースで見て、な、何、これ…! と思ってたが)

同じチームの中に、こういうチームメイトがいると、
純粋に野球やるのが楽しいだろうなあと思う。
西武ファンになる女の子が増えそう…。





3月27日(金)

昨日も、まだWBCの緊張&編集のクタクタで、
夜11時に寝たのに、朝は10時まで寝ていた。12時間睡眠…。
どんだけ、疲れとるのか、この人…。

くにぞうは、「WBCのニュースが減ってさびしい…」と
しょんぼりしていた。私も…。


お昼のパンです。「コステロ・トーン」のベーグルは、めちゃうま。
スープは、昨日のかつお菜の醤油味のおすましに、ネギを入れたのだったかと。










3月28日(土)

今朝のテレ朝のワイドショー「サタスク」に、WBCのお宝映像が録れていた!
題して「お前さんの秘密」(←私が命名)

原監督が、シャンパンファイトの時に、
「お前さんたちはね~」と時代劇っぽく言ったのは、
「お前さん」というのが、原さんの口癖なんだそうだ。

それを掛け声の直前に、イチローが
「監督!『お前さん』(のボケ? ←何度聞いても、よく聞き取れない…)
は、絶対使ってくださいよ、
『お前さん』は、マストですよ。お願いします!」
と必死に念を押している映像が、流れたのだあああ~!!!

なんでこんな重要なシーンを、今まで、各局切っているのだろう。
まるで信じられない…。
私がけっこうがんばって見たニュースの中でも、
これを見たのは、「サタスク」だけ。えらーい! もう! 


くにぞうに、「ついにお前さんの秘密わかったよー!!!」と言うと、
「は?」みたいな感じだったが。
これでやっとイチローが、「お前さん」の後で、
小さくガッツポーズまでして、きゃっきゃ喜んでた意味がわかった~。
うれし~。しつこ~い、私~。どーでもいいー。



         *************



その後、最後にイチローに打たれた
韓国のイム・チャンヨン選手が、
所属している「ヤクルト」(そうなんですね…、まったく知らなかった…)
のチームメイトにグランドで合流している様子が流れた。
通訳さんを通じて、
「世界で2位になりましたイム・チャンヨンです」と言っていて、
チームメイトみんなが爆笑。

私、このコメントに、ほんとに、ほんとに、すごく感動したのです…。
チームメイトは、たぶんみんな、
そのことにはれものにさわるような感じで、何も言わないと思うけど、
自分からこんな、ちょっとジョークのように、
しかも「2位って誇れること」というプラスな言い方。
私も何かあったら、こんな言い方ができる人になりたい、と強く思った。



それにくらべて、韓国の監督の態度は、なんだか、もうひどすぎ。
「敬遠のサインを送ったが、完全に実行できなかったのを後悔している」と。
他にも、「敬遠のサインをキャッチャーはわかっていて、
ピッチャーともサイン交換をしていたはずだが、
なぜか通じてなかったようだ」みたいなのとか、
俺はちゃんとやったけど、選手がやらなかった的なこの言い方、
なんなんだろう…。
悔しくて眠れなかった、というようなコメントもたしかあったと思う。
監督って、全部の責任をとるんじゃないのか。
日本だったら、監督は絶対に内情は暴露しないと思うけど。
日本と考え方が違うのかな。

イム・チャンヨンは、別のインタビューで、
「サインを正しく見れなかった。無視したのではない。
勝負は変化球でいったが、少し真ん中に集まったせいでヒットになった。
それがちょっとくやしい。とにかく敗者が話をしてもしょうがない」
とも言っていた。
なにはどうあれ、彼にとって、
一生この場面が夢に出てきそうで、かわいそうにもなる。



        **************




去年に続いて2回目の味噌づくり。
一回目のは、去年の日記(08/3/19&22、23)をご覧ください。
いやー、去年は何もわからずに、かなりの右往左往だったなあ…。
一回でもやると、気持ち的に全然違う。

去年と違うところだけ、アップしてみます。

まず去年は、前日から大鍋に浸していたのが、
翌朝ふくらんで、鍋から飛び出していたので、ふたつの鍋に分けて浸しておいた。
そしたら、オッケーだった。





2鍋の大豆を集めて、煮る。
瀬戸口しおりちゃんの「私の手料理」(アノニマ・スタジオ)を見ながら。

で、去年、力がいって、ほとんどお手上げだった、すり鉢で豆をすりつぶす作業、
今年は、自然食料品店のチラシに載っていた
「ポリ袋に入れて足で踏む」方式にチャレンジしてみる。

だいぶ前からこのことについて考えていて、
「でも、ビニールが破れたら、いやだなあ、
なんか強いやつって…、あ! 布団圧縮袋は?」と思いつく。
でもちょっと大きすぎるだろう、と思ったのだけど、
近所の100円ショップに行ったら、
小さめサイズ(80センチ四方くらい?)が売ってて! 買って帰る。

で、床に新聞を敷き、ビニール袋の内部を焼酎で拭き(消毒)、
いざ茹で上がった大豆を、あみじゃくしですくって、そのビニールの中に。
失敗したらイヤなので、最初少しで試してみる。




最初踏む時、なんか、いいのかな、という感じだったが、
「おおお~、つぶれるよ~」と見てたくにぞうに言うと、
くにぞうもやってみて、「いいじゃん、簡単じゃん!」と。
写真は、ちょこっとつぶしたところ。





うどんも足で踏むものの、なんとなく罪悪感があり、
途中でバスタオルを引いてみたけど、
豆の状態がよく見えないので、やっぱり外す。





これは、いける、と確信したところで、残りの大豆も、ざあーっ。







で、くにぞうと両側から踏み踏み。
さすがにビニールは厚いので、破れるような気配はない。
端っことか、つぶれてなそうなところを、
外からビニールをゆすって、時々真ん中に動かしたりしつつ、踏む。
(なんで袋の口は、結局閉めないまま)
「これ…、全然ラクだね」とふたり。
足も微妙に温かくて、冷えとりにもいいかも(笑)。





最後あたりに、袋の中をのぞき、「けっこうつぶれたんじゃない?」と。
もう終了ということにする。
去年のバーミックス参戦での戦いは、何だったのかというあっけなさだ…。
それをバットに移す。
最後は、ビニールを切り開いて、手でぬぐうように取った。





それを「米こうじ」と混ぜて、おだんごに。
しかし、この段階で、けっこうつぶれてない、まんまの大豆も発見!
大丈夫なのかあ~。やっぱりすり鉢のほうが絶対に丁寧だよね。
もっと、ぎゅーっと踏んでもよかったのかな。
でももうめんどくさく、後戻りもできないので、
発見したのだけ、指でなんとなく潰しつつ、仕込んでしまうことに。




カメに詰めて、塩とラップを。
もちろん、用具は全部、朝イチに、熱湯消毒→乾燥→少し前に焼酎で拭いて。
念入りに、カビ防止。





最後は、重し。
そして去年、途中からやった
「サラシに焼酎を含ませて、内部に置く」(ネットで見た)
のが、カビ防止にすごく効果があったように思ったので、
今年は最初からそうする。
しみ出てこないくらいの程度で、たっぷり含ませて、重しの空洞に。
(焼酎は、安い紙パックのをスーパーで買った)






そして新聞紙で蓋をする時に、たまたまWBCの会見の新聞が出てきたので、
お、いいね!とそれで。
全体の会見で、マー君が、ダルに
「次は背番号18番をつけられるようにがんばります」
(エースナンバーなので、松坂の前では、なかなか若造が言えないことらしい)
とムリムリ言わされて、ダルが笑っている場面の写真。
会見では、松坂も振り向いて笑っていた…。

いーじゃーん! この蓋。見るたびに嬉しくなる感じ。
ウチの味噌の守護神として、がんばってほしい。
はーーーーーー、完成!

去年の味噌も、冷蔵庫でおいしく保存されているので、
今年ちゃんとできたら、来年は増やしてみようかなあとも思っている。

くにぞうが、「ふたりでやったね!」とすごく言ってきておかしい。
踏むとこ以外は、けっこう私がやったんですけど(笑)。
お鍋持っててもらったり、助手として、すごく役立っていました。


        *************


さすがにちょっと疲れた私…。
夕飯は、くにぞうが。
またイタリアンの本を見て、初めてのカルボナーラに挑戦すると言う。
あんまりしつこくないやつなら、大好きなので、わーい! だった。



そして、どうつくったのかわからないけど、
あっさりめで、すごいおいしかったです!
「すごいねー! またやって!」と言うと、嬉しそう。
私につくれないもので、くにぞうのレパートリーが増殖中です。



        ************



夜、ネットのヤフーのニュース(夕刊フジ配信)を見てたら、すごい記事が。
WBCの時、稲葉が、打撃不振のイチローに声をかけていたという。
(以下、記事引用)

「チーム内には、やはり腫れ物に触るような雰囲気があった。
年上の稲葉といえども、孤高の天才に気がねして、
『最初はどう声をかけていいかと。
凡打の後に声をかけられたくない選手もいるし』と遠慮もあった。

それでもベンチに引き上げてきたイチローに、稲葉が
『次、次』と励ますと、イチローはしっかりうなずいてみせた。
『素直に目を見て、言うことに応えてくれた。
声をかけてもらうのが嬉しいんだろうなとわかって、
そこからはどんどん声をかけました』と。

逆に『イチロー君が調子の悪い中でも、みんなに声をかけて、
ああいうのはいいなと思った』とも」

すごーい、稲葉。さすが稲葉…。
最年長なので、いろいろ考えたみたいだ。
イチローは、どれだけ助かっただろうかと思う。


      


その後、たしかテレ朝のワイドショーで、
なななんと! 米国戦でのベンチの生の声を拾ってる場面があって、
イチローが、稲葉のヒットにものすごく喜んで、
戻ってきた稲葉に、
「あ~~、もう! 稲葉さん! フォー!(なんか嬉しい感じの掛け声?)」
とか満面の笑みで言ってたお宝映像もあり、
それも合わせて、
イチローと稲葉の関係、いいなあと思ったりもしたのだった。
(1コ年上でも、やっぱり、「さん付け」なんですねー)

この映像の中には、イチローが、
初スタメンでヒットを打った後のムネリンに
「はーい、ムネ!」とハイタッチしてるようなものもあって、
なんかすごいんですけど…。
いったい、どこにカメラが入ってたのか…。
これをたまたま録画したくにぞうは、かなりの鼻高々だった。


      *************


あと、「ニュースキャスター」でやってた、
中島へのインタビューも興味深かった。
決勝の延長戦で、1塁があいたから、もしイチローが敬遠されて、
2アウトのまま、最後の打席が自分に回ってきたら…、という質問。
これ、私も思ってた…。

しかし中島は、のほほ~んとした笑顔で、
「いうてみれば、試合が決まるような場面で、打席に入れると…。
おいしい場面くるんちゃうかなー、
と思いながら、後ろで待ってたんですけどね~」と言っていた。
どびっくり!!!  おいしいって…。
あのニコニコ具合は、本心な感じ。
とてもかわいかったんだけど、
この人って、こわいもんなしか…と、たのもしかったです。
ぜひ次のWBCもお願いしたい。






3月29日(日)

連日、すごく寝ています…。緊張って、疲れるのだなあ。
しかし寝ると、人間の疲れはすごく回復すると思います…。
(あのー、みなさん寝れないから、大変なんですよー!)


朝「ザ・サンデー」で徳光さんの密着をやっていた。
なんと決勝戦の日に、CM撮影が入ってた徳さんは、
ギリギリまで、粘りに粘って、いろんな場面でテレビや携帯で見てて、
最後にイチローが打った時、
「ほら見ろ!!! これがイチローよ!」と絶叫。
(「ほら見ろ」って、何なんだ…笑)。
その後、「イチロー、さすがだな…」と涙ぐみ、
周りの人とがっちり握手をして、撮影現場へ。
優勝が決まった後は、
ロケ現場で、通りすがりの見ず知らずの女性にも
「おめでとうございます」と自分から握手をしていた。
徳さん、最高!!!

このちょっと前に、韓国との1、2位決定戦を観ながら、
スポーツバーで、見ず知らずの人達と、ぐでんぐでんに飲んじゃった
(しかも隣の人のカレーやキムチなども、かなりもらっていた…笑)やつとか、
普通の巨人阪神戦(特に阪神ファンの、ちあきとのやつ)とか、
徳さんの観戦って、どれも最高です…。
よく、くにぞうと腹をかかえながら、見ている。


     ************


東北楽天ゴールデンイーグルスのオープン戦を、くにぞうとテレビで見る。
スカパーに入っているので、全試合見れるのです。

WBCの緊迫した試合を見続けていたので、
「わー、なつかしー。なんか気楽だね~」と言う。
「わー、リック、ひさしぶり~。わー、鉄平ー! おー、武~!」とか、
どんどん、名前を連呼してしまう。うれしい~。
眼鏡の小山君は、また打たれていたが、川岸が押さえて、5-3で勝ち!

昨日は、マー君で勝ってる。
WBC後、もう! すごい、えらい~。
若者は、疲れないのでしょうか。







3月30日(月)

昼、英語のレッスン。
楽しかった!

夜、寝る前に、くにぞうの実家の犬の話をしていて、
何度ボールを投げても、必死に猛スピードで取りに行くのが、
ほんとに一生懸命で、かわいいよね、とか話して、
くにぞうが寝た直後に、テレビ画面を見たら、
ちょうど「犬の心」というお笑いコンビが出ていた。
おお、シンクロ…?
CDの歌詞だけじゃなく、最近テレビとも、こういうことがよくあります。






3月31日(火)

カワハラと電話していて、
昨日の「イチローのインタビュー見た?」と言ってきたので、びっくり。
報道ステーションの。
そして「泣いたよ~」と言っていて、またびっくり。
今回私がすごいはまっていたので、カワハラもけっこう試合を見ていたらしい。
しかし、うちに連絡取って、
「まだ見てない」とか、見てる途中とかだったら、殺される…(笑)
と思って、静かにしていたそうです。
もうしわけございません…(笑)。




イチローの友達でもあるジャーナリストの義田貴士さんのインタビュー。
ほんとに、すべて、よかった。
イチローは、
「この大会で勝てなかったら、二度と参加できない(参加したいとは言えない)
という覚悟を持っていた」と言う。

そして最後の打席の話だったと思うが、
マイナスのことも、さすがによぎったそうで、
「めちゃくちゃこわいですよ。オフに日本に帰れないな、みたいな…」
と言っていた。



一番印象に残ったのは、ストッキングの話。
キューバ戦の試合前の練習で、
打撃不振のイチローを、どうにかこっそり応援したいと、亀井が言い出して、
野手は、ストッキングを
イチローと同じスタイルで、外側に引き上げて履いていたらしい。
(最近の選手は、あまりそうしなくて、
ズボンをダボダボのパジャマみたいに着てる)

その件について、インタビューがちゃんと撮ってあって、感動した…。
亀井は、「正直声かけづらかったんで、形で、というか…」と言っていた。
内川は、「亀井が『やろうぜ』って言うから、
じゃあやるか、お前もやれ、と広がって、
最終的には、稲葉さんまでやってもらって…」と言っていた。
稲葉も「流れを変えよう、じゃあ俺もやる、つって」と笑顔。
片岡も少し喋っていた。試合前の、その映像もあって、
ほんとに、みんなストッキングをあげてる!!!!!


その時イチローは、
「あれ、今日野手のみんな、なんか違うな」とだけ思って、
それを知ったのは、WBCが終わった後だったそうだ。
イチローは、
「それを聞いた時、本当に感動して…」とゆっくり言っていた。
「後輩達がやさしさを見せて、僕を守ろうとしてくれていること、
驚いちゃったし、感動したし…」と、噛みしめるような様子。

ほんとにすごい、この話…。
亀井…、よくそんなこと思いついたなあ。



そしてそのキューバ戦で、13打席振りにヒットが出て、ベンチに帰った時、
「(みんな)、ものすごい笑顔で、僕のことを嬉しそうに迎えてくれた。
あれは、嬉しかったですねー。
本当に心の底から笑ってくれてる、喜んでくれてる。
あれは、支えられましたね…」と。



そして、最後にムネリン(川崎)からメールをもらったそうだ。
そこには
「『今までより、もっと好きになった。
打てない時の僕が、すごくよかった』って書いてあって。
そして『最後のヒットは、一生忘れません』って。
涙出そうになって…、半泣きでしたね」とイチロー。

うう…。ムネリン、かわいいやつ。


そして最後のヒットを打って、2塁に行った時、
イチローは、「落ち着きがなかった」と自分で言っていた。
ヘルメットを触ったり、リプレイを見たり。
というのは、ダグアウト(ベンチ)を見ないようにしていたのだって!

「たぶんみんな喜んでくれているのは、わかる。
それを見ると、感情的になるので、見れなかった」と。
泣きそうだったのだろうか…。
これも、すごい話…。


その時のベンチの映像を、何度も家でリプレイして、よく見てみると、
ホームにすべりこんだ内川と岩村が、ふたりとも片手を突き上げて帰ってくる。
稲葉が笑顔で大きく身を乗り出し、両腕を高く上げ、
小笠原が頭上で手を打ち鳴らしている。
ムネリンは、立ち上がったので、顔が切れていて、
その隣のダルが、下を向いて、噛みしめるようなガッツポーズ。
エンドレステープにして、流していたいような映像…。

そしておしまいに、イチローは、
「最後、いいとこで結果が出た自信じゃなくて、
『そこに至るまでの自分のあり方』、これに自信を持ったので、
これよりも怖いものは、なかなか出てこないな、と今思ってますね」と。
すごい…。かっこいい。
また一段、大きく昇ったような。

さっきのムネリンのコメントもそうだし、
今回の大会は、
イチローでさえ、地獄のような時はちゃんとあって、
そんな時にどうするのか、
そしてそれを乗り越えることはできるんだ、
と多くの人に見せる機会なんじゃないかと思ったくらい。

ほんとに忘れないだろう。

いいインタビュー、ありがとうございました。



     ****************



他にも村田や、小笠原のドキュメンタリーを見て泣く。
村田のお子さんは、予定より3カ月早く、712gの未熟児で生まれてきて、
9割の子は亡くなり、9割は障害が残る、
と言われたところを、奇跡的にそうじゃないほうに歩んできたのだった。
またさらに、腸に穴が開き、
全身の血が5回入れ替わるほどの輸血をしながらの手術にも耐えて、
6ケ月後に初めて病院の外に出たそうだ 。

それで村田は、今もその病院にサンタの恰好で慰問に行ったり、
小児医療のシンポジウムに参加したりしていた。
「息子が小さく生まれてくれたおかげで、
いろんな勉強をすることができました。
野球選手じゃなく、父親としての村田修一の器が大きくなったと感じました」
と発言していて、感動…。
逆境を「おかげで」って、言える人は、ほんとにすばらしい。

「こいつのがんばりを見てれば、
俺も野球だったら、がんばれるんじゃないか、って
気持ちでやってきました」とも言っていた。



そのちいちゃい閏哉(じゅんや)君(今、3歳)が、
村田がひとり怪我をして帰国した時に、
家族と一緒に、内緒で空港まで迎えに来ていて、
「何してんの、お前…」と言いながら、
嬉しそうに抱っこする村田を見て、泣いた…。



そして優勝の瞬間、テレビ局で観戦しながら、
「僕は金メダルもらえないんですかね…」と言っていた村田が帰宅した時、
閏哉君は、おばあちゃんと一緒にこっそりつくっていた、
折り紙の金メダルを村田にかけてくれたのだった。
(その後、当然、正式に金メダルももらえました)

村田も、こういう人生を、こういうふうに公表し、
私達に大事なことを教えてくれる、選ばれた人なのだと思う。
北京でのくやしさや、
今回活躍しながら、最後に先に帰国、ということもあっただろうけど、
きっと、そんな試練も含めて。
内川がユニフォームを掲げてくれたからね。



       *************



小笠原のは、「ニュースZERO」の特集で、
去年の11月に小笠原が、障害者の野球チームを訪れていたのを流していた。

きっかけは、ある女子高生から小笠原に届いた手紙。
高校1年の上森彩織(さおり)さん。
事故で右足に障害が出て、6度の手術に耐えたけれども、
今も曲げられない、走れない状態で、
それでも野球が大好きで、
「神戸コスモス」という強いチームに入ったのだった。

実は日本は、もうひとつのWBCと言われる
「世界身体障害者 野球大会」の初代王者でもあるそう。(06年)
全然知らなかった…。
その日本代表が11人も所属するのが、「神戸コスモス」なのだ。
なんと公式戦は、105連勝…。
彩織さんは、最年少の女性選手として、2年前に入団したそう。

そのチーム、片腕で内野をやっている人とかいるのだ。
それが、もう流れるような動きで、ほんとに感動…。
グラブをしたほうの手で、ボールをキャッチし、
次の瞬間、ボールをふわっと手元で投げ上げると同時に、グラブを地面に落とし、
素手でボールをつかんで、矢のような送球!

神戸コスモスの監督は、それを小笠原と見ながら、
「あの内野手なんか、職場の事故で利き腕をなくして、
泣きながらグラブを捨てたらしいけど、
どうしてもやりたいって言ってね…」と話していた。


小笠原は、ノックをしながら、
みんなのレベルの高さに、すごく感動して、
「みんなねー、うまい! ウチの若い選手に見せたい」と言っていた。



お昼ご飯の時、彩織さんが小笠原におずおずと
「挫折とか経験したことありますか?」と質問していた。
小笠原は、「やめようと思ったことは多々あった」と。
高校時代は体も細く、平凡な選手で、プロ野球は遠い夢だったそう。
が、5年間の社会閏野球をへて、プロに入ることができ、
今も誰よりも早く球場に来て、練習しているそうだ。

小笠原は、その話をする時に、
「何にもつらい思いとか、悩んだりしないで、そのまま順調にきてしまうと
困った時に抜け出せなくなるというか、
どんな状況においても、負けない強い気持ちを持ってると、
乗り越えられると思うし…」と言っていた。

グラウンド上でも、
小笠原がちょっとアドバイスすると、投げ方がうまくなっていた彩織さん。
最後に試合をして、がんばってピッチャーとして投げていた。
小笠原の指導や、話し方が、やさしくて感動した…。

最後に小笠原は、
「ここまで一生懸命に、ひたむきにやっているというのは、
見習わなければいけないな、と。
初心に帰らせてもらったというか、それだけでも逆に感謝です」と言っていた。




小笠原、かっこいいよねえ。
前回のWBCもしびれたけど、今回も活躍したよねえ。
寡黙で、ほんとに侍のよう。

帰国後インタビューで、なぜか青木に対して、
「小笠原さんは、クールで冷静で、侍という感じですが、
普段からそんな感じなんですか?」と聞かれ、
ちょっと困りながら、
「そうです…、そんな感じです(笑)」と言って、笑いを取っていた。

そのエピソードとして、
「宮崎合宿で、小笠原さんの部屋の前を通ったら、
まるで刀を磨くかのように、バットを磨いていて…。 侍だなと思って…」
と言ってるので、
普段あまりおちゃらけない小笠原が、
「(話)つくってないか?」とつっこんでいて、非常にかわいかったです…。
青木も、爆笑の中で、「つくりました…」と小さく言っていたよう。



あー、選手のインタビューって、何回見てもいいなあ。
時間があったら、いちから全部見たいくらい…。
時々、ふと、
なんで私、しんそこ一生懸命で、子供のような男の人達が、
わちゃわちゃと仲がいいのを見るのが、ここまで好きなんだろう…と思う。

能力が高くても、周りの人と仲が悪いと、あんまり好きにならないみたい。
お笑いでも、相方好きな、仲良しコンビが好きだし。
なんなんだろう。
でも、そういう人を見るほうが、ずっと楽しいのは確か。