2007年5月

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。



この日記もせめて週に1回、ちびっとでも更新したい、という思いは、
ずっとひしひしあるのですが、うー…、どうでしょう。
なんで、こんなためる性格? (って、ここで言われても…笑)
がんばるのだ、わたし!







[2007年5月]



5月1日(火)

数日前、換気扇の中から、小さくカタカタと謎の音がしてきたので、
意を決して、換気扇の中の大掃除。
白状しますが、ドラム式の換気扇は生まれてから2回目で、
前回の賃貸の時も、そのまま引っ越してきたので、
自分でドラムまで外して、掃除してみるのはこれが初めて…という。

レンジフードっていうんですか?
あの外や内側は、さすがに時々やりますが、
中のドラム部分には目をつぶっていたこの恐ろしさ…。
神よ、お許しください…。

まず雑誌の大掃除特集などの切り抜きを出してきて、
漬け置き洗いを学習。
そして部品をペンチなどで外すが、すっごい固くて、はずれにくい。
暗いので懐中電灯も照らして、やっとこさっとこ外して見ると、
なんだか固まってて、どこが汚れなのかわからない感じ。

もう重曹などでは無理でしょうと、
ゴミ袋を二重にした中に、部品を入れて、漬け置きマジックリンをお湯で溶かす。
で、油断してたら、ざばあーっとお湯が袋の外に流れ出てしまい、
結局シンクの中にもあふれた状態になったけど、
排水溝もゴミ袋で蓋をしておいたので、流れずにとどまりました。
ふううう。ここまでで、もう汗だく…。






そしてドラムを外したレンジフードの内部を拭き掃除。
ここらへんは薄い鋼みたいな部品が多くて、
手を切りやすい(ええ、切りましたよ!)ので、
絶対分厚いゴム手袋をすべき。そこからしました。(遅…)

そして数時間ドラムなどを漬けた後、ふやけた汚れを
まず割り箸やナイフでこそげ落としていくが、
ドラムの羽って細くて、ほんとに取りにくい!
ていうか、ここまで放置した自分が悪いんですが…。

他の部品も、なんとか歯ブラシやら、スチールタワシやら、
いろんなものでこすっては、再度漬け置きしたり、かなりの格闘!
で、全部やり終えた時には、も~、すっかりグダグダに疲れました。
でも、完璧じゃないが、やりきった感はある…。

それに、いつも料理する場所を自分できれいにしたので、
レベルもあがったか…?、よね! よね!と誰かに訴えたい気分。
はー、汚れはためてはいかん!ということですね。
いい修業になりました。
帰ってきたくにぞうに、きれいになった部品を、
ちくいち見せて、すごくほめてもらう。
毎日ありがとう、またよろしくお願いします、換気扇さん。













5月10日(木)

GWに実家に帰っていて、
お世話になった方のお葬式に参列できなかったので、
くにぞうと共にお宅に伺い、お線香をあげさせていただく。

飾られていた写真のやさしい顔を見て、ただただ涙が出る。
奥様とも何度かお会いしたことがあるので、
ほんとうによくしていただきました、
あの時も、あの時も、楽しかったです、としばしお話する。
思い出すのは、笑顔の顔ばかり。
ありがとうございました。

その写真の隣で、
お葬式の時にかけたというピアノの曲が流れていて、
それと同じ奏者ではないが、同じ題名のCDを帰りに探して買った。
とても美しい曲。

今、自分の周りにいる人との時間を、
かけがえのないものと思って、生きていきたいと思う。




5月12日(土)

松林誠さんが絵を描かれた堀井和子さんの本、
「家をめぐる冒険」(幻冬舎) の原画展が
吉祥寺の「ギャラリー feve 」であると、
ブックデザインをした井上庸子ちゃんに教えてもらい、
一緒にごはんも食べることにした。

私は土曜日に用があったので、展示を金曜日にひとり駆け足で見てきた。
とても色鮮やかな原画が、明るい feve の空間に合っていて、
平日なのに、若い女性達がひっきりなしに来られていた。

で、土曜の夜に庸子ちゃん、カワハラと合流して、ニチニチへ。
それぞれの近況など話していたら、
なんと偶然、平岩夏野さん、藤川孝之さん夫妻が入ってこられて!
一緒にごはん。こんなこともあるんだなあ。たのしかった!
送っていただいたブラウスや、 夏野さんの初めての本、
「平岩夏野の自由な着方ができる服たち」(文化出版局)のお礼なども。

そして今日も、ぜんぶおいしかったあ…。
卵黄の味噌漬け、水餃子、コロッケは、たいてい頼みます。










5月14日(月)

ちょっと用事があって、川原さんちへ。
鉢植えの花達が、のびのびした色で、かなりきれいに咲いていた。
ちゃんとやってて、えらいなと思う。
夜は、くにぞうと合流して3人でごはん。
久々に訪れる、おいしい和食屋さんへ。

こちらはご主人がおひとりでされている店だが、
おごりがなく、やさしい人柄で、
何年たっても料理を精進、追求されているのが伝わってくるような皿ばかり。
知らない食材や、調理法などを聞くのが楽しい。
デザートは、お豆入りのプリン。
3人で分けて食べました。







5月15日(火)

冷えとりのことで、また雑誌に取材していただく。
共通のお知り合いもいたりして、
なごやかに話を聞いていただいて、ほっとする。
発売は7月みたいなので、また詳細をお知らせしますね。








5月16日(水)

夕飯。
鳥肉を食べる時は、これになる率が高い、ただのグリル塩焼き。
もも肉1枚に塩コショウして、魚焼きグリルに入れるだけ!
(昔、何かテレビでやってたのを見て。
ちょっと厚みがあったら、包丁で切り込みを入れておくといいかも)
ほんとに手間入らずで、皮がカリッと仕上がるし、油も落ちるし、
言うことなしです。ぜひぜひ。
ふたりでこの量をテーブルで切って、レモンをかけて食べる。








そのほかのおかずは、空豆、ぬか漬け、大根葉の炒め煮、
冷凍油揚げを、凍ったまま、
これまた魚焼きグリルでさっと焼いただけのもの(醤油で)。
そして昨日の「キャベツとソーセージのさっと煮」の、
キャベツ部分が残ってたので、
そこに冷凍のトマトソース(近所のパスタ麺屋さんでつくってる)
を固まりのまま入れてみたら、おいしかったです!

これっていけるのかなあ…、と首をかしげつつ、
もう入れちゃったけど…(笑)、みたい料理が多いですね、私。
実験からも、ズボラな料理は生まれゆく。
(干物も凍ったまま焼いてます)








5月17日(木)

華順先生が代講のため、ちょっとお休みしていた、
私たちのヨガ教室が1ケ月ぶりくらいに再開!

いつも寝る前に、たいてい10~20分くらいやってるのだが、
テレビを見ながらだったりして、たぶん集中して呼吸もできてないし、
うー、ひさびさにきちんとやると、効くううう。
途中で、あ、このポーズもいいから、家でまたやろうとか思う。

しかし、家でも不得意だったポーズをずうっとやってたら、
だんだん届かなかった手が、届いたりするので嬉しい。
体って、「自分で変わってくる」とわかる。



冷えとりもやると、少しずつ体は変わってくる。
ぱあっとは変わらないけど、少しずつ、確かに。
年を追うごとに。
たぶんどんな人でも。
そういうの、自分でできるって、やっぱりすごいと思います。




5月19日(土)

赤木明登さんの漆の展覧会を見に、カワハラと「DEE’S HALL」へ。
今回は、日常に漆をどんどん使ってほしいという趣旨で、
デザインなどを赤木さんがプロデュースして、
赤木さんの工房の職人さん達がつくられた、価格が押さえられたもの。
しかしホールに入って、まずその数に驚く! 
土器さんに「すごい数ですねえ~」と言うと、
「いったい何箱届くのかと思った…(笑)」みたいな。

それらが、 ざっくりと積み上げられた展示もいい感じ。
迷った末に、お盆を買う。
顔を近づけると、とてもいい木の匂いがしてる。
また川原と色違いのお揃いになってしまいました(笑)。
最近、けっこうお揃い率が上がってるかも…。




夕方から、そのディーズ ホールの庭につくられた
「居酒屋 のと」で、赤木さんにもお会いできました。
スタッフのみなさん共々、お揃いのはっぴ姿がお似合い。
ちゃんとのれんや、屋台もつくられたそう。すごい本格的!
(この屋台も上記のリンクから、土器さんのブログに飛んで、見れますよ)

見渡すと、もうたくさんの方々が、北陸のお酒を笑顔でご堪能中でした。
いつも赤木さんが地元、能登で食べていらっしゃるという干物が、
すごく新鮮で、干し具合など絶品の味!
しばらくすると売り切れたようなので、頂けてよかった~!
夕暮れから暗くなるまで、外で日本酒と干物。
久々に会いかった方にも会え、夕闇の中で話をする。
とても大人な夜でした。








5月21日(月)


夕飯。
パセリを田舎から送ってもらったので、パセリの天ぷら。
このメニューは昔、実家で母がつくっていたもの。おいしいですよ。
パセリ臭くなくて、ほんのり香りがして、
普通ではいっぺんに食べれないパセリが、パクパク食べられます。


天ぷらは、少しなら好きなんですが、いっぱいだと食べれず、
また残った大量の油をどうしていいかわからないので、
うちではほとんどしないのですよね…。
たまにする時は、1、2センチくらいの油で、
上部は飛び出てても、ひっくり返して揚げてしまいます。
特にパセリは、生でも食べられるので、カリっとしたらOK。
残った油は新聞紙に吸わせて、ゴミへ。

だから、いまだに唐揚げとか、どのくらいで引き上げたらいいか、
よく知らないという…この女 (笑)。はずかし~。







他には、貝のピリ辛酢みそ合え(くにぞう作)、
ぬか漬け、小松菜おひたし、味噌汁、玄米ごはんなど。



5月23日(水)

柏木江里子さんの
紙と布のグラフィックワーク展 」を見に、「ギャラリーit’s」 へ。
カワハラ、くまちゃんとも待ち合わせ。

ほんとうに、たくさんの作品があって驚く。
一筆線、ポチ袋&ハンコの箱セット、てぬぐい、扇子、千代紙、
ポットコゼ、コースター、クッション、
花瓶の周りを飾るペーパーのセット、などなど…。
古布のモチーフをアレンジした
江里子さんだけの紙と布の世界があって、
デザインや使い方の提案が、とても洗練されている。

「このまま、どこかで巡回展とかしたらいいのに~!」と激しくつめよる(笑)。
(江里子さんに言ってもねえ…)
一緒に販売されていた江里子さんのお知り合いの
KOKKOMA CHA」の紅白まんじゅうも甘すぎず、
すごく上品な餡でおいしかったです!

(あ、内容は違うかもしれませんが、11月に京都の「モーネ」で、
江里子さんの展覧会があるので、お楽しみに!)



閉廊後、みんなで中華へ。
4人とも(私はやや?だが)少食なので、
注文したら、お店の人に「それでは足りないです」ときっぱり言われる(笑)。
で、つい気弱になって私がもう少し足してみたら、
やっぱりおなかいっぱいに。す、すいません…、みなさん(笑)。
昔がっつり食べていた私にも、こんな時代が訪れるのだわね…。



5月24日(木)

朝、くにぞうとヨガ教室へ。
「ハトの変形のポーズ」(たしか…)を初めてやる。
これ、よくCMなどでやっているものだけど、
あれ…、え…、どうやってそこに手が届く…?みたいな感じで、
わき腹がつりそうに。
終わった後、「ハトのポーズって、すごいですねー」 と
華順先生とひとしきり話す。


そして家に帰って、天然酵母パンのハムサンドなどを食べた後、
ちょっと靴下を履き替えようと思って、和室に行ったら、
そのまま死んだように1時間ばかし寝てた。くにぞうも同じく。
おそるべし、ハト…(笑)。
(そのせいばっかじゃないと思うんですけど)

次の週、その日参加したみんなに聞くと、
やっぱりかなり体に効いたみたいで、
カワハラは「その日はぼや~んとしてて、
次の日起きたら、ものすごいすっきりしてた」 と言っていた。

「いやー、ハトはんぱじゃない」とか、
「ハトにやられた」とか言って笑い合う。
(ごめんね、ハト)








5月26日(土)

夜、予約しておいた嵐のDVD
「ARASHI AROUND ASIA」(初回版、3枚組)をくにぞうと見始める。
去年行ったコンサートのDVDが、
また今年も出ないのかと思ってたから、ほんとよかった…。
(でもコンサート完全版は、台湾でのものみたいだけど)
この初回版、全部見たら、6時間くらいあるそう。

貸し切りの小型ジェットに乗って、タイや、韓国、台湾に行った
プロモーションの裏側が全部ばっちり記録されてて、
若いファンが見たら、ぶっ倒れそうに贅沢な映像…。
豪華な飛行機の中で、
メンバーが、リーダー大野君を「社長!」とか呼んで、
「今日は飛行機に乗せていただいて、ありがとうございます!」
「ああ、楽しんでってよ」 みたいな小芝居、かわいかった…。







そして出迎える各国のファンの数や熱気、もうはんぱじゃない。
タイでも早朝にバスから降りてくるみんなを、
団扇に日本語を書いて待ってるタイ人の女の子達がぎっしり。
それなのに後日、たしかクーデターのせいで再来日が中止になり、
そこに来てたファンの子の悲しみを思うと、ちょっと泣けてきた…。

しかし嵐のメンバー、ほんとに仲いいんだよねえ。
私、仲がいい人達を見るのが好きな気がする。
(それで、スマップしんつよも。こないだのデンマーク2人旅とか、
庵野監督との対談とか、 慎吾の「オレ、愛してるかもしれない」発言とか、
映画「ストリングス」のプロモいろいろ、さいこうでした… )

で、嵐だけど、普段はかわいい男の子の顔なのに、
写真撮影になると、顔が一瞬にキリッと俳優みたいに変わって、
目からオーラが出てくるのが、すごかった。
ライブ映像はまだ、これから。たのしみだ~。
特に大好きな「カーニバル・ナイト パート2」が、たのしみだ~。








5月27日(日)

ダービー。64年ぶりの牝馬の優勝。
四位騎手、泣きそうな顔だった。
勝った「ウオッカ」がすごくきれいで、追い切りもよく見えたのに、
流さなかったので、複勝だけ。あああ。
小林正観さんの本を読んで、
お金の使われ方でギャンブルは嫌われるとあり、
賭事にお金をほとんど使うまい、
ダービだから記念程度に、と思ったやさきにこれだから、複雑ですが、
長い目で見ると、
お金がプラスになってる人はすごく少ないと思うので、どうにかやりすごす。


その時は大ショックでも、
数年すると、あれ、そうだったっけ、ということって多いですよね。
そのことだけに集中すると、大悲劇になるから、
あまり考え過ぎたり、こりかたまるのは、よくない気がします。

自分の遠い過去を振り返ってみると、わかりやすいかも。
あの時、すごくつらかったけど、
今よく考えると、それにも意味があったし、
そのおかげでこうなっている、
と思えたり。

そんなにも悲劇の主人公にならずに、
具体的な方法で次に行くことができたら、
たぶん、人生のすべては変わってくるんだと思います。
(私も練習中)



5月28日(月)

久々に食べたくなって、玄米のおかずに
砂糖入り(てんさい糖だけど) の卵焼きをつくって食べたら、
ちょっと背中がひや~とした。
おお、こんなところまで変化が…。

子供の頃は大好きだったけど、
くにぞうがあまり好きじゃないので、この頃はたいてい塩味の卵焼きに。
毎度毎度体がそうなるわけじゃないけど、
体の中の冷えがたまってる許容量(あくまで私のイメージです…)が
オーバーした場合とか 、
一度に摂取する量とかによるのかなあ…、と。
ともかく、こういう体サイドの訴えによって、
無理に我慢するわけではなく、
年々徐々に食べるものが変化していってます。








5月29日(火)

またあさって、ヨガの持ち寄りの会があるので、
去年ちょうどこの時季に初めてつくった
新しょうがの甘酢漬けを今年もつくってみた。
多少詳しい(のか…?笑)手順は、去年の日記の6/3に載ってますので、
初めての方は、のぞいてみてください。
(もちろんネットに、ちゃんとしたレシピがいっぱい出てるので、そちらで)

新しょうが(普通のしょうがじゃなく、この時季だけに出回る、若いしょうが)
をスライスして、調合した甘酢を加える。
今年はますます、砂糖(今回は洗双糖)の量を、レシピより少なくしてみた。
去年からいろんなお酢と砂糖(精製してないもの)で試してて、
「千鳥酢」は、少々高いけど、
やっぱりやわらかい味になるような気がする。





(スライスして茹でた新しょうがを瓶に入れ、甘酢を注いで終わり!)




で、全体の分量が超てきとうなため、甘酢がすごく余ってしまい、
新たまねぎといんげんがあったので、
さっと茹でて、同じように酢を注ぎ、ピクルスにしてみた。







翌日からおいしかった! 
なんだー、こうやって何でも野菜は、
すぐピクルスになるんじゃないか、と開眼。
またやってみたい。



台所に瓶が並ぶと、 お料理上手みたいで、
なんだかすごくうれしくなる。
右の写真は、夕食の箸休めに、両方をちょっと出したところ。







5月30日(水)

昨日、新しょうがを食料品店に買いに行った時、
緑色があざやかな「生の山椒の実」があった。
なんともきれいな色。
以前、嫁ぎ先の地元で、お母さんとくにぞうと
そば屋さんに入った時、
ものすごくおいしく炊かれた山椒が、箸休めに出てきて、
洗練された味で、びっくりしたことがあった。

で、お母さんは、この生のを毎年炊いている、という話を聞き、
あー、こういうの、できたらいいなあと思っていた。

で、生の山椒を目の前にして、
今しか出回らないみたいだから、挑戦してみようか…、
いや、まるでやったことないし、たいへんかも…と、
パックを取ったり、置いたり、また取ったり(お店に迷惑です…笑)。
でもこれも縁だし、まあ失敗してもいいからやってみようと
ついに山椒を買ってしまったのだった。



ということで、家にやってきた山椒…。
ほんとにきれいでしょう。
しかし、喜んで見ているのは、今のうちだけだった…(笑)。




いつものようにネットで簡単そうな炊き方を探し、概略を頭へ。
で、お母さんにも電話して、やり方をと聞くと、
「茹でた後、水に浸けて、一昼夜アク抜きしたほうがいい」とのこと。
そうじゃないレシピを見ていたので、聞いてよかった。
あと「硬くなるので、買ってからは早くやったほうがいいよ」と
追伸の電話をもらった。
「あ、ちょうど今からやるところです!」 と宣言。









で、まず枝を取りにかかる。
触ると、小枝の途中から、ぽろぽろと自然に取れていくのだが、
最後の5mmくらいの枝が、ちょこんと実についたままに。
これ、残ってていいのかなと思いつつ、
ネットの調理法に
「枝は舌触りが悪くなるので、なるべくがんばって取りましょう」
と書いてあり、
冷蔵庫にあった瓶詰めの実山椒をのぞいてみても、全部枝はなく、
せっかくつくって、最後にモシャモシャしたらイヤなので、
全部取ることに。

しかし、これが、ほんとーーーーにたいへん! 
最初は楽しかったけど、ものすごくちっちゃいし、
枝がぽろぽろ取れるとこから、ふいに取れちゃうと、
その後それを1粒1粒拾って、またぷちぷち取るのだが、
けっこうしっかり枝と実が付いているので、指先に力がいる。

これはかなりの長丁場になると気づき、
メジャーリーグの野球中継を英語にし、
ヒアリングの勉強をしながらやる。
(なんと途中でホームスチールがあって、盛り上がり、見ていた…笑)











だいぶ進んでから、これハサミで切ったほうが簡単じゃん、と思い直して、
ぽろぽろ落ちる前の大房をそおっと持って、ちょきちょきやっていたが、
やってもやっても、延々終わらない感じ。
だいぶできてきたなあ、と右のボールを見ても、
まだそれ以上に左のボールに残っているのだ。ジーザス…。
久々に「永遠」という文字を感じましたよ…(笑)。






で、だんだんハサミをもつ右手の親指の付け根だけが疲れてきて、
また指でもぐ方式に変更したが、やっぱり手と目に限界がきて、
途中でパソコン仕事しに行ったり、別の家事したり、小分けに作業。
そして、つ、つ、ついに、完成…。ううううう…(涙)!
緑の宝石のよう。
それを、熱湯でさっと茹でる。








そして水の中で、一昼夜アク抜き。
(お母さんに聞いたように、途中で2、3回水を入れ換え)
入れた時は、あ~、これで後は明日煮るだけだあ、とかなりほっとする。






後でお母さんに電話で聞いたら、
やっぱり仕上がりがモシャモシャするから、
枝は全部、私が作業したように根元から取るそうです。
お母さんは、お父さんに手伝ってもらいながら、
一箱!!!全部取ったとか…。シンジラレナーイ!!!
しかし、なかよし。








5月31日(木)


朝、くにぞうとヨガへ。
みんな、「夜楽しみですねえ」と言いつつ、いったん解散。


私は戻って、山椒だぜ!(くにぞうは昼寝)
昨日漬けておいたのを、醤油、酒で煮ていく。
こういう感じでいいのかなあと思いつつ、
途中でひとつつまんで食べてみたら、 びっくりするくらいピリピリする!
しばらく舌がしびれるくらい。
私が唐辛子などの香辛料に弱いからかもしれないが、
こ、こんなんで、いいの?と、なぜか醤油やみりんなどを足してみる。
味がやわらかくなるかなあと思って。







そうやって時々味見しては、やっぱりピリピリする~!を繰り返し、
また醤油を足したりして、そんなこんなで色が濃い完成品に。
起きてきたくにぞうに食べさせたら、「いいんじゃない?」と言っている。
「こんなにピリピリしてて、いいもんなの?」と言うと、
「それが山椒っていうもんじゃろー」と。
ああ、そう。







以前、おそば屋さんで見たのは、
鮮やかな緑色で、そんなにピリピリではなかったので、
なにか違う調理の仕方があるんだろうなあ。




この後、「ちりめん山椒」を目指しているので、ちりめんを炊く。
これは、びっくりするくらい簡単!
買ってきたちりめんを酒と醤油で煮汁がなくなるまで、炊くだけ。
(これは、みりんを入れない「大人のちりめん山椒」とかいうレシピを元に)





これは、おいし! 
そして、こんなにすぐにできることに感動…。


そして昨日からの苦労を思うと、
ついにできたかあという感慨があり、ふたつ並べて記念写真。
(親バカかよ…笑)






これを合体させて、ちりめん山椒にしたら、おいしかった!
(ほんとは、ちりめんを煮る最後に山椒を入れて炊く)
ピリピリが多すぎると、持ち寄りのみなさんに悪いと思って、
山椒はだいぶ少なめに混ぜてみた。









そして、これもネットに出ていた
「長芋のチリメン山椒和え」がおいしそうだったので、
皮をむいた20cmくらいの長芋をポリ袋の中に入れ、
すりこぎでバンバンたたいて、たたきつぶす。
こうすると簡単に、ほどよく塊&ネバネバになるので、
これいいなあと思った。

で、つくったばかりのちりめん山椒をかけて食べてみると、
これは、合う~!!!
(ぜひ市販のちりめん山椒でもお試しを)
くにぞうも、「いいねえ~!」と言ってくれたので、
急いで、いろんなものをポリ袋&タッパーに詰めて、出かける用意。
(この長芋、袋のまま持っていけるので、さらに便利だった!)
新しょうが甘酢漬けとワインも持って、くにぞうとゴー。

      ***********************





そして陶芸家の須藤拓也さん、
革作家で私達のヨガの先生でもある須藤華順さん夫婦のおうちへ。
私は二度目なのだけど、初めての方と一緒に
ここが器の工房で、こっちが革の…とか、ちょっと拝見したり。
作家夫婦のおうちって、ほんとに清く美しくて、
うちにあるような俗世間の雑多なものがない気がする…(笑)。

そしてまあまあ座って、ということで、
またいつも、いちばん好きな
みんなに持ち寄りがテーブルに勢ぞろいする時間に!
今日は、出されている須藤さんの器に
それぞれ好きに盛ってください、という、なんとも贅沢なことに。





まるまるのナスの揚げ浸し(ミョウガのせ)、
左は、私の長芋のちりめん山椒和え。
焼きアスパラ、万願寺とうがらし、オクラなどの焼き浸し。





ゴーヤの塩もみ、豚の角煮。






ひよこ豆のサラダ(周りは、にんじんの葉!)、煮卵、
ラタトゥイユ、ベトナム風の香辛料のきいた、なますのようなサラダ。



ほかにもたくさんあったのに、「わー、すごーい!」と興奮してたのか、
写真がすごくブレちゃってました…。ああ。

今回は、華順さんが野菜のカレーをつくりますよ、ということ以外は、
なんとなく誰が何を持ってくるとか、まったくヒントもなかったのに、
お料理がひとつも重なってなくて、びっくり!
「ほんとすごいよね~! 以心伝心…」とみんなで言い合う。
そして、どれもむちゃむちゃおいしい。
一通り食べるまで興奮がおさまらず、
「んー! おいしい! これってどうやってつくるの?」
という話があちこちで飛び交っている。
ひとしきり全部食べて、「あー、落ち着いたー」と笑う。




そして華順さんのカレーは、トマトベースで、
カブやパプリカなどの野菜がごろっと入っていて、
野菜の甘味がふんだんに出ていて、すごくやさしい味~。
サフランを入れた玄米というのも初めてで、合うなあと思った。

またいちばん最後に、玄米の混ぜご飯みたいなものが出てきて、
「これ、何でしょう」とにっこりする、かわいい華順さん。
歯ごたえがサクサクするので、「あられ…? 」とか言ったら、
なんと「韃靼(ダッタン) そば茶」だった!
「おいしー! 今度からかけてみよう」とか言う声が、あちこちで。








チーズのようにまろやかになった「豆腐の醤油漬け」といい、
華順さんのお料理には、不思議な謎解きがある気がする。
持ち寄りをすると、いろんな人のいろんなお料理があって、
それぞれの個性がふわりと出てる気がして、ほんとにおもしろい。

あと谷山彩子さんが、みんなへのおみやげにつくってきてくれた
山形の郷土料理という「だし」も、すごいおいしかった!
いろんな夏野菜や、青唐辛子などを細かーく刻んで、醤油に浸けたものだそう。
あれがあると、お豆腐や長芋や、何にかけてもめっちゃおいしくなる。
後で谷山さんに聞いたら、日持ちするみたいだし、一度やってみたい。
しかし、あんなに細かくみじん切りができるかどうかは不明…(笑)。

外では雷も鳴っていたようだけど、
今宵もおいしく、楽しい夜でした。
みなみなさんに感謝。