2006年8月上旬

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。


梅干し初年度の最終章をお届けします(笑)!





[2006年8月上旬]



8月1日(火)

6/17に行われた木下綾乃さんの、切手のトークショーで、
参加者が1枚ずつ切手を持ち寄り、見えない箱に入れて1枚引く、
という交換イベントがあったのだが、
今日、すごいことが発覚。

なななんと、私が持参したうさぎの切手が、
誘っていただいたWAVE出版の編集の方の元に渡っていたのだ!!!
私の超遅い日記(6/17分)を読んでくださって、
私が書いた文面(うさぎ切手を選んだ理由)から、確信されたよう。
そして葉書をいただいたのだが、
私も階段を上がりながら、葉書を読んで、
「え~~~~!!!! 」と外で言ってしまった。

ものすごい偶然。
そしてなんと、素敵なことではないですか。
参加者の方は、ざっと見渡しても100名は超えていたのではと。
その時の日記に、
「誰かの切手が、知らない誰かの元に渡るのは、
現代の都会でファンタジーなできごと…」と書いたけど、
それがふいに目の前に表れたようで、
ぽんわりと、あたたかい気持ちになった。






8月2日(水)

須藤華順さんにヨガを習った帰りに、
みんなで須藤夫妻のお宅におじゃますることに。
拓也さんの陶器の工房、華順さんの革の工房、
そして居間や台所も、ものが少なくて、
古い家具などが使いやすく存在している、美しい空間。
物を厳選して、素敵に暮らすってこういうことだよなあと、ためいき。

そして豆腐を入れて練った白玉団子を
玄米甘酒と黒ゴマの、ほの甘のソースでいただく
デザートをつくっていただいたり。
ひとくち食べて、「うわー。すっごいおいしいいい~!」と言うと、
「よかったあ。ほとんどこれ、玄米甘酒の甘さで、
あとはお塩や醤油がほんのちょっとだけなんですよ」と華順さん。
す、すごい。そんなことが。私も買ってみたいです、玄米甘酒。

それから、みんなでニチニチでごはん。
みんなでけっこうたくさん食べて、おいしかったあ~!







8月3日(木)



くまちゃん、カワハラと西荻の「のらぼう」へ。
いや~、やはり、何もかもが、うなるおいしさですね。
野菜が好きな方は、ほんとにぜひどうぞ。
最近のことをあれこれ話ながらの、幸せな時間だった。


帰りにくまちゃんに
自作のシソジュースと梅シロップをもらった。
重いのに、ひとりひとりに持ってきてくれていたのだ(涙)。
で、帰って飲んでみたら、自分のシソジュースと違ってて大びっくり。
ううううま~!
梅シロップもとろーんとして、おいし~~~!
やっぱり、お料理の歴史のある人って違うわ…と改めて思いました。
来年、材料とか、つくるとことか、見せてもらおうかな。
「レシピ」っていうもの、だから、大切なんですよね。









8月4日(金)

今日から3日は晴れるという予報を昨日見て、
ついに今日を梅干しを干す決行日と決める。
やるぜえ(笑)!


まずは、朝いちで、竹ざるを準備。
これ、近所の金物屋さんでだいぶ前に買っておいたもの。
どれくらい広がるのかわからないので、大きいサイズにしてみた。
後で一個買い足したのだけど、もう最後の一個だった。あぶな!
このシーズンをのがすと売ってなさそうだし、スーパーにもない。

で、下に空の段ボールを置き、セッティングしてみたら、
グラグラしてるので、中に梅干用に買った瓶を入れ、重しに。
おお、いい感じ。







そして梅干を並べる時、汁がたれたり、ひっくり返したりして、
ベランダが赤く染まったら、殺人事件みたいになるので、
新聞紙も敷いてみました。


そして、梅のカメを開ける。
シソを入れてからも、何回かカビがきてないか、
開けて、ただじーっと見ていたが、大丈夫みたいで、またそっと閉めていた。

焼酎とペットボトルの重しを取ると、
(よく考えたら当たり前だが)
焼酎のボトルの下の方1センチくらいが、
梅酢に漬って、紙のラベルがぼろっとなっていた。


あー、やっぱり無精せず、ペットボトルを買ってくればよかった。
が、まあ、梅は無事である。
思わず、よくがんばったねえと声を掛けたくなる。









で、干す前に、汁気を切るため、
台所で金ザルに梅とシソを上げるのだけど、
え…、どうやって移せば?
本にも細かいことは書いてなく、
考えて、穴ジャクシですくって移してみました。
(意外に飛び散るので、汚れていい服でやりましょう)

その梅とシソをベランダまで持っていって、ひとつひとつ並べてみる。
おおおお。たのし~。
職人気分。
シソは、あまった場所にてきとうに広げる。


全部並べ、美し~!と感激にひたるのもつかのま、
ん?日光が当たってるのって、半分くらいじゃん、大丈夫…?と。




しばらくは、まあ後でぐるっと回せばいいか、と思っていたのだが、
どうしても気になって、またベランダへ。
じーっとざるを見る。

じーっとそのへんを見てたら、ベランダの柵の下が
15センチくらい平らになってるのに目が留まり、
あれ?と、そおーっとザルをのっけてみたら、のるよ~!!!
しかも、日光全開!

おおおおー、と感激して、2つとも柵の上に上げることにする。
(新聞紙をひいて)
しかし、まんいち何かで、 下の階に梅干がばらまかれたらいけないので、
柵とザルをヒモで結んでみた。
しかも柵の、一直線だけ日陰になる部分をよけてみた(笑)。 ↓
そこまでせんでもよかろう、と思うのだが、
こういうとこ、どこまでもやりたい私なのだった。




そして、瓶漬けのは、そのまま瓶ごと干せばいいというので、
ほこりよけに、ラップをして干してみる。
あと2つは、梅をあげた後のカメの梅酢。
これも日に当てたほうがいいらしく。






あ、そういえば!
ビニール袋に入れて漬け、ビニールがすぐやぶれて捨てたバージョンのは、
安いテフロン加工の鍋に入れてたのですが、 今日開けてみたら、
テフロンが酢の力でか、ぶわぶわになって、一部はがれてました。
うわー。やはり、ちゃんと漬ける時は
陶器のカメみたいなのじゃないとダメですね。

それからも、ちょくちょくベランダが気になり、出てみる。
日光の角度が違ってきて、棒の下の影がズレてきたら、
ちょっとずつ梅もズラしてみる(笑)。しつこい。


そして、午後になってきたら、
ベランダでもけっこう日が当たってきたので、下に降ろす。
「ベランダから、梅ばらまき事件」が起こらなくて、ほっとする。









あらためて、じっくり近くで見ると、とってもきれいに赤く染まっている。
そして午後は日差しが強くなり、梅もさわるとアツアツだ。
「日光で煮る」と言われてる意味もわかる。





そして瓶のまま、日光に当てているものを見てみると、
ラップの裏に熱で水滴が付いていて、今にも落ちそう。
この水分、中に落ちていいのかしら…、と考え、布に変更。
初年度なので、神経質すぎ…(笑)。
でもラップのほうが、日光がよく当たるので、 どっちがいいのやら。











午後も梅を裏返したり、
ざるや瓶を日の当たるほうへ、ずりずり何度も移動したりで、忙しい。
梅干しというより、日照権との戦いみたいになっている(笑)。

で、日差しがまぶし過ぎる中で作業しているので、
終わって急に中に入ると、目の前が真っ暗で何も見えない(笑)。ほんとに。
机とかにぶつからないように、そろそろ歩く。
いろんなおもしろいことが起こる。
他の人は、梅干でこんな、てんやわんやになってるとは思えないが。






ちょっと室外作業に疲れ、おにぎりを食べた後、
豆乳でおやつをつくることに。
豆乳に片栗粉ときび糖を適当にどさっと入れて、
ミルクパンで火にかけながら、絶えず混ぜ続ける
(ダマ防止で。混ぜ続ける手が熱いので、ミトンをして)。
沸騰する頃、ぶわっとくるので注意しつつ、
もう少し混ぜ続けて、粉に火を通す。

少々ダマになってても、固めでも、やわらかすぎでも、
けっこうおいしいです。コップに流し入れてみました。
熱々のを食べてもおいしいし、冷蔵庫に入れてもいい
すぐできる、ずぼらおやつ 。








でも最近こういうデザートを食べる時は、けっこう冷たく感じて、
食べるだいぶ前に冷蔵庫から出してること多いです。
ヨーグルトとかも。


梅の合間を縫って、仕事もがんがん進行。
また夕方に、出きた分の原稿を送信した。

梅は、夜になったら、ざるごと家の中に入れ、
上に新聞紙をかけておいた。
ふうう。とりあえず、怒濤の一日目終了だ~。






夕飯は、昨日「のらぼう」に行った影響で、
似た物がつくれないかなとメニューを考えてみる。
(全く違いますけど)








ミョウガ、キャベツ、なすを刻んで、
塩、ゴマ油などであっさり和えたもの。
牛肉と万願寺とうがらし、エリンギの煮浸し。
カボチャサラダ。
右は、蒸し鳥といんげんの海苔和え(梅入りのドレッシング)。

ミョウガのや、海苔和えあたりが、ちょっと影響受けたもの。
どれもおいしかったです!








8月5日(土)


梅干2日目。本日も晴天。
今日も午前中は柵の上、午後はベランダの中で干す。
昨日のてんやわんやがあったから、今日はもう落ち着いたもんだ。

梅はもうけっこう乾いてて、しそもパラパラに。
注意しないと、床にぼろぼろ落ちちゃいます。





午後。なぜか急にまた、ケーキもどきをつくろうと思い立ち、
以前のマクロビのレシピで、
また、だいたいある材料で、やってみる。
今度は容器の大きさに合わせて、分量を倍にして、
こないだちょっとパサッとしたので、紅花油を勝手に多めにしてみる。



えー、焼けました。なぜか恥ずかしい。
お菓子をつくるような人ではないからかな。




切ったら、こんな感じ。
乾燥クランベリーを入れてみました。
器はくまちゃん(くまがいのぞみさん)の。洋菓子にもかわいい。

ま、あんなに適当につくったにしては、おいしいかな。
人にあげられるようなものではないが。
しかし、今回は食べ進むと、やや油が多かったかも、と思う。
まあ、また突発的にやってみよう。
「突発おやつ」だね、ぜんぶ。





このごろ、仕事がいろいろ重なって、続いてて、
土曜も日曜もぐわーーーーっとやる。
梅干&仕事な週末。










8月6日(日)


梅干3日目。昨日と同様に干し、
もう熱いうちに取り入れたほうがいい
というレシピにのっとって、夕方取り入れる。
お~、もう干すの終わりかあ。そう思うと、急にさびしいわ…。






午前中に熱湯消毒し、乾かしておいた瓶(大きすぎだ)に、
梅を入れ、上のほうにシソをかぶせ、
同じく日に当てていた梅酢をまた戻す。
全部は漬らないけど、梅酢を戻さないレシピもあるから、いいんでしょう。

うわ~、ほんとに感慨深い。
まがりなりにも、完成したみたいだ(涙)。







瓶4つ、勢ぞろい。






ずっと瓶のまま日光に当てていたのも、
別の消毒した小瓶2つに移し替える。
この梅は干してないので、やわらかいシロップ漬けみたいな様子。

大瓶の片方は、自然食品屋さんで買った梅。
茶色っぽいのを取り除いてたら、 梅がすごく少なくなってたようで、
それで2kgのまま、20%の塩分で計算したから、
たぶん、もっと、ずっと辛くなってしまったのでは。
こっちだけ、白く塩を吹いてました。
最終の重量をきちんと計りましょうね、来年は…。

でも、まあ、後でもう1回、スーパーの梅で、
別のやり方(ビニール漬け→すぐ失敗)で試せてよかった。



カラカラになったシソの葉を、少し取っておく。
たぶん、これをすりつぶしたら、「ゆかり」になるんでしょ?
すごいなー。






あ~、しかし、これで、いちおう、すべてが終わり。
お疲れさまでしたー、私! という感じだ。

また長々と梅干てんまつを書きまして、
おつきあいくださった方、ほんとにどうもありがとうございました。
なにか、来年挑戦される方の、
ちょっとした手がかりになればと思ったりして、
細かいことまでなんやかやと書いてしまいました。

しかし、干さないで瓶で漬けるやつは、けっこうラクかも。
味や保存に違いが出るのか、これから見てみないとだけど。

おむすびに入れられたら、すごく嬉しいな。











8月7日(月)


えー、茶こしを食器洗いカゴの箸立てから、ひょいと取ったら、
スプーンが金具にはさまって、
こんな形で空中ブランコみたいについてきたので、
写真に撮ってみました。

なんか、このふたり
(ふたつだけど)、
得意げに見えるのは、私だけだろうか…。
すごいでしょ、ボリショイよ、みたいな…。










夜、ひとりだったので、親子丼にしてみた。
私、けっこう鳥肉好きで、親子丼も好きだと思うのだが、
なぜか家ではほとんどやらない。
そういえば、外でもあまり食べない。なぜかしら。
好きじゃないんじゃん…(笑)。いや、どうなのかな。
すっごいおいしい親子丼が近くにあれば、食べるのではないかな。

そして今日、何かのグルメ番組で親子丼を見たので、
急にすごく食べたくなって、朝炊いた玄米の上にのっけてみた。
後ろは、ミョウガのぬか漬け。
おいしかったー! 玄米でどんぶり、いいです!