2005年8月中旬

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。



更新、福岡の続きと夏休みなど…。遅いよねえ。がんばりまっす!



[2005年8月中旬]


8月11日(月)

今日ついに、 スマップ コンサート( in 福岡)!
2年ぶりでーす(泣) 。うれしい~。
2000年から行ってるので、5年目かあ。

もう慣れたけど、すごい人人人の混雑ぶりなので、
タクシーで早めに出掛けたら、すいてて、 すっごく早く着いてしまった。
あっつい中、くにぞうにどっかで待っててもらい、グッズを買いに。
毎年、グッズ達に載ってる顔がどんなかドキドキするが、
なんか今年は、すごい好きな感じだわあ。

こっちは嵐と違って、同じくらいの世代の人も多いので、
肩身がせまい感じはしなくて、嬉しい。
再びくにぞうと落ち合って席へ。スタンドだけど、近いほうかも。
「おお~、いよいよだね~!」 なんつって、セットなど見ながら、
緊張感と嬉しさがいりまじるふたりだが、
この後あの恐怖のトイレ事件が起ころうとは!
知るよしもない…。


早く入りすぎたので、開演1時間前くらいになってからトイレに向かう私。
が、ほとんどの人が考えていることは同じで、
ちょっとでも、どのトイレがすいてるか迷ってる間に
もう20メートルくらい列が伸びてたりで、うわー!と思って、
もうここでいい、と決めてかなり後ろのほうに並ぶ。
そしたら、あと1時間もあるのに、ぜっんぜん進まないのだ、これが。
進まないのは例年慣れてるが、これがはんぱじゃなく進まない。
もしかして男子トイレを女子用にしたやつだった…と気付いた時はすでに遅し。
いまさら動けないので、ただ待つしかない。

そこへスピーカーで非情なアナウンスをして回ってるスタッフ出現!!!
「今年は演出の都合で、開演後しばらくは、中にお入りになれません」だと。
な、何、何、なんで? 遅れたら入れないって?!
もううっすら不安になってくる。そしてまだ30分くらい前なのに、
何度も何度もそのアナウンスは繰り返される。

後ろの地元らしい女の子2人組も
「ここなら大丈夫だよね…、間に合うよね」 と不安げに話してる。
私もそう思いたいが、列は進まない。だんだんあと20分くらいに。
(あー、今思い出すだけで、動悸が…)
そして強まる「お早めに席にお着きください! まもなく開演です! 」
のアナウンスが、どんどん背中に冷や汗をかかせる。
後ろの子達も「あー、もうわかってるって、それ以上言わないで~!」
と言いながら、じりじりしている。

そして私も心臓バクバク顔面蒼白になりながら、静かに待ちに待って
あと開演10分前くらいでやっとトイレの入り口に到着!(泣)
そこから中をのぞき込むと、なななななんとトイレはたった7つ~!!!
そこはやっぱり普段なら男子用の場所で、
しかもその7つをそこだけでなく、向こう側の入り口からも取り合う形ー!
てことは、3つか、4つじゃん! 進まんはずだあああ!
そして向こうの入り口の人達も、真顔でトイレのドアを見つめている。

後ろの女の子も中の状態に気付いて、
「あれ、(7つのうちの)真ん中のトイレをどっちが取るかってこと?
こっちの列の人がんばれ…」なんて小声で言っている。
後ろを振り向くと、アナウンスの恐ろしさに押されて、
もうだめだ、と 意を決したように走って戻る人も多くいる。

あああ、 あと5分。
絶対時間通りには開演しなくて、少しは遅れると思うけど、
席まで走って 戻れるだろうか。入り口何ゲートだっけ。頭は真っ白。
そしてついに自分の番が来た時には、もうほんとにわけわかんなくて、
ズボンのひも…ひも、、席で後で結べばいいか、みたいな勢い。(結んだけど)

そっから、猛猛猛ダッシュで席に走り込む。
驚く形相の嫁を見つめるくにぞう。まにあったああ。
が、双眼鏡! 今もし、バーンと始まったら!
オープニングを見逃したくない!と、
くにぞうに説明するひまもなく、まっさおな顔で座って、
「あああ、怖かったあ~!!! トイレが、トイレが、
あああ、もうだめ~! 手が震える…」 と
わけのわからんことをつぶやきつつ、双眼鏡や団扇を引っ張り出す。
結局全部ちゃんと用意してから、10分か15分後くらいに始まったので、
あんなにおののかなくてもまったく大丈夫だったのだけど…。
でも、ああ、ほんとによかった…。

ああいう怖い思いをしたのは、前に一度だけ名古屋であって(あるんかい!)、
その時もすべりこみで結局間に合ったのだが、
集団心理で列の最後のほうの人はみんなもうダメだと思ったらしく、
さあっと走って誰もいなくなり、
最後にトイレにいたのは私と友達だけという恐ろしさだった。
それから二度とトイレに遅く行かない!と誓ったのだったが、
今度からもっと、ずっと、ずーっと早く行こう…(泣)。
(でもコンサートが4時間近くあるし、かなり早すぎた時もあるし、
トイレ事情が各地でかなり違うので、考えてしまうことよ…)

そしてかわいそうなのは、男一人でずっと待っていたくにぞう。
後で「奥さんはいつまで待っても帰ってこないし…」 とぼそぼそ言っていた。
「ほんとにごめんね。電話も通じないし…」 と謝る。

あー。 コンサート話じゃなくて、トイレ話でこんなに長編だ…。

しかし、そんな怖い思いをした後だけに(?)、
あのオープニング、見れてよかった…。大歓声の中、
席が登場シーンと近かったので「どこどこ?!」と探してたら
大好きな「なかつよ組」は、 逆サイドだったよー。
そして剛君、つけひげだった。 貴重映像…。

そっから黒スーツでバンバカだ~! 
以前、くにぞうが新曲出た時に
「今年、コンサートでバンバカ始まったら、絶対こっち見て、
たのし~って言うでしょ」と言ってたけど、はい、そうでした。
そっから大好きなダイナマイト…。 かっこいー。
このへんだけでももう満足。って感じだけど、
全編かなり踊ってくれて、よかったあー。海賊風の衣装もいい。
最後は、アンコールでも再びバンバカ。
私はびっくりだったけど、くにぞうは「絶対やると思ってた」 らしい。
どんなダンナだよ。

そして「あー、よかった~! たのしかったー」 と言いつつ、
くにぞうが開場前に散歩してて見つけたという道で帰宅。
「人が少なくていいねー!」と言うと、
「妻がグッズを買う間に見つけたわけですよ…」と言っていた。

しばらくたってから、静かな道でタクシーが拾え、
昨日お寿司屋さんで教えてもらった居酒屋さんへ。
そしたらそこがまたいい雰囲気で、ちょっと量は多めだったけど、
珍しいクジラとかもあって、野菜もおいしかった! 

「こっちきてからお店、全部いいじゃん!」
「レベルが上がってる?(帆帆子的に)」と言い合う。
(※大好きな浅見帆帆子さんの本に出てくる内容。
精神レベルが上がってると、いいことばかり起こるっていう。
まだ読んだことない方はぜひ!)
てなことで、食べながら、コンサ話。
「今年も見れてよかったね」
「あの彼らの、どんな年になっても、 人を引きつける力は
なんなんだろう」「一緒の時代に生きててよかった」 みたいな話まで。

幸せって、その人その人にある瞬間、確かにあって、
今こうやって話をしている時、ただ幸せだと思った。
こういうことで、生きている。




8月12日(金)

昨日迷ったんだけど、ついポスターを買ってしまい、
東京に送るのに、どうしよう、筒がないよね、と
ホテルに聞いてみたけど、やはりなし。
くにぞうが近くの無印良品に電話してみようかと言うので、
「無印のことはよく知ってるけど、そういうのないと思うよ」 と言ってたら、
なんかあるらしいでした…。ふたりで出掛ける。
それは組立家具の一部の角形の筒で、それに入れられるみたい。
「すごーい! やったあ」と無事に送付。
するとずっとのちのちまで
「妻のために筒を見つけ出したのは、誰かという…」みたいに
アピールしてたので、指圧などさせていただいた。

今日は、私の実家に移動して一泊。
近所に住んでる弟夫婦が庭でバーベキューをしてくれた。
その後甥っ子達と花火も。楽しかったー。
弟達が近くにいてくれるので安心だ。
本当に親孝行だと心から思う。
母も元気そうでよかった。よく喋る人が好きなので、
くにぞうの冗談にすごく笑ってくれてて、幸せだった 。



8月13日(土)

みんなでお墓参り。
今日は、なんとちょうど亡くなった父の誕生日でもあった。
父にいろいろなことを報告。
そこから弟の車でおみやげなど買いに。
最後に私の出身の高校を久々に車から見たりもしたが、
びっくりするくらい建て変わってなかった。
そこから駅まで送ってもらう。
今度はくにぞうの実家に移動して一泊だ。

こちらも、夕方みんなでお墓参りへ。
お父さんもお母さんもすごく元気そうでよかった。
(弟夫婦は、ちょうど旅行で不在)
夜はお料理がすごく上手なお母さんの数々の料理を堪能。
にんにくがきいたゴーヤの炒め物とか、
ほんと、ぜんぶおいしかったなあ。




8月14日(日)

東京に移動。
東京って、ほんとうに人が多いと気付く。
人が多いところと少ないところでは、
育つのに、確かに、何か精神的に違ってくるだろう。




8月15日(月)

午後、くまちゃんのアトリエへ。
久々にふたりに会う。元気そう。いない間にもいろんな形ができてて、
DMも刷り上がってきていた。
夕飯に、田舎のおみやげのかまぼこなどもワサビ醤油で一緒に。
「おいしいねー」 と言ってもらう。
今日も3人で終電まで制作。


8月16日(火)

家で私の分のDMの宛名書きを延々。
(先にカワハラに大部分やってもらってて感謝…)
しかし、くまちゃんちと違って、ひとりだと
ちょっと休憩~、という時にすぐお菓子やパンなど食べてしまう。
くまちゃんは集中して作業している上に、あんまり休憩せず、
その上お菓子など、のべたらに食べたりしない。
どっちが冷えとりしている人かと恥ずかしくなるくらいです…。

それでくまちゃんに話を聞いてみると、
どんどん制作してるとご飯も忘れたりとか、食べなかったり…、
みたいに言ってたので、
「食べないほうが、体も頭もすいすい動けるし、
みんな今の人は食べ過ぎだから、
そのほうがいいって冷えとりの世界でも言われてるんだよ」と言うと、
「ほんとに?! じゃあいいんだー」とくまちゃん 。

私も昔に比べると、かなり少食になり、
お菓子など間食もわりと改善してきてるとは思うが、
くまちゃんみたいな人に会うと、まだまだ食べ過ぎ…と反省しきり。
作品づくり以外でも、こういう制作態度というか、
いろんな面でほんとに勉強になった。


8月17日(水)

今日もくまちゃんち。だんだん最後の追い込み段階に入る。
お客様にお出しするお湯飲みなども制作したので、
初めてロクロを回すくまちゃんを見る。
しゅーんと回したり、すっと土を切り取ったり、の静けさ。
陶芸家ですねえ。しばらく後ろ姿を見ていた。
こうやって人生を送っていこうとしているのだ、この人は、
と思って、なんか、じーんとしていた。


8月18日(木)

連日くまちゃんち。
今日は、本や陶板を主につくる。
『本』というのは、この間くまちゃんが
「こういうのどうかと思って」と、提案してくれたもの。
陶器の小さな本を開いた形に、私の言葉が押してあるもの。

その表紙を黒、白、黄色の3種類にして焼き、
針金で蝶番のように留めたら、すごーいかわいくて、
「これいいよね?!」とたくさんつくることにしたのだ。
それに載せる言葉を、今までのノートから洗い出したりする。

そして『陶板』というのは、カワハラが表に細い線画を描き、
裏に私がカタカナで単語を押すもの。
これは絵を見て、思い浮かんだことを単語にするので、
その場でやるんだけど、とても興味深かった。
関連があるような、ないような、ふっと思い浮かんだ言葉たち。
1単語というのは、素朴でいいなあとも思えたし、
あとひとつで何かイメージが広がっていく単語と、
そうでない単語とがあるような気もした。
こういうことがないと、ずっと気付かなかったかも。
また新しい世界。

そして昨日、もうほんとのほんとに追い込みなので
ご飯も買ってくるよ、とくまちゃんに言っていたのだが、
「でも、明日は内緒のものが…。あ、でも秘密(笑)」とくまちゃん。
それはなんと、こないだケーキを頂いた
トレプチさんの「夏野菜のキッシュ」でした!
こんなぎりぎりの時に、一番忙しいくまちゃんが
オーダーしてくれているという素晴らしさよ。
そしてそれは、ほんとにおいしいものでした!

オーブンで温めると、皮がサックリ!
3人で顔を見合わせて「おいしい~~~!」
中のなすやいんげん、かぼちゃなど数々の夏野菜達が甘くて、
いっぱいに詰まってる。クリームもすごく軽めの印象。
「ほんとおいしいね」を連発しながら、
1ホールを3人でぺろり、でした。

そっからまた終電コース。おお、あと数分だと、
いつものようにスピードアップで片づけや、 なんやら。
くまちゃんはよく最後に気がついて「あ、これおみやげ」 と
小分けにして持たせてくれたりするのだが、
今日は昨日食べられなかった私のおみやげの小さなプリンを、
後で食べようと言っていて、
「あ、プリン! はい、これ、これ、食べて」と出してきたりして、
もう終電なんだけど、とツボに入ってしまい、
カワハラとふたり、笑っちゃって、なかなか食べれなかった。 (食べたけど)
ふたりのお母さんなのかよ。ありがとう…。



8月19日(金)

表参道のHBギャラリーへ、DMを置かせてもらいに。
久村さんってほんとにいつも、いつも素敵な笑顔だなあ。

帰りに「ひとりがけの椅子」包装用の
茶色のシールが文具店にあったので、買って
なんのきなしにカワハラにメールしておいたら、
「ちょうど今日買おうと思ってたとこ! メールもらってよかった」
と返信が。おお、ほほこ的。
こういう時、メールって便利だね。

私は携帯のメールをほとんどせず、全然早く打てないので、
前にくまちゃんとカワハラから待ち合わせのメールが来た時とか、
返信を書いてる途中に、また次のがきて、中断になって、
それ読んでまた書いてる途中に、また
「ここで会うことになったけど、どうした?」 みたいのが来て、
ちまちま打ち込んでは直してる私は、
「うおー! 今返事書いとったんじゃー! この文面もう意味ないじゃん!」
みたいなことが起きてるんですよ、と
ある時カワハラに言ったら大爆笑してた。