2005年5月下旬

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。


時々暑い日がありますね。
夏っぽさを感じて、なんかうれしく道を歩きました。


[2005年5月下旬]

5月20日(金)

DEE’S HALLでやっている赤木明登さんの展覧会へ。
漆塗りのはしご、スコップ、ずらっと並んだスプーン達。
初めて見るものばかり。これが漆だということ、その強さに打たれる。
またDEE’S HALLって、真ん中が少し吹き抜けなので、
そこに伸びたはしご達は、天に向かっているよう。
会場全体の構成もすごく美しかった。

「エトコトバ」展の時に、少しお話した赤木さんはすごく穏やかで、
素人な漆の質問にも、丁寧に答えてくださった。
漆って、さまざまな金属とも混ぜられるんですねえ。
DEE’S HALLのカナさんとも、久々におしゃべり。楽しかった!


5月21日(土)

昼まで寝てましたが、みそ汁&パンで、夕方からHP作業。
戻ってきたくにぞうは、まだ食欲が戻らずに、みそ汁&おかゆ希望だ。
冷えとりをやってても、微妙にへこんでるので、
「くにぞうは花粉の季節に何も出なかったから、今出てるんじゃん?」とか、
「外に出たら、体の中はきれいになってるでしょ」とか、
思い出させるように、あれこれ話す。

そして寝る前に楽健法で踏んであげる。
今日は、去年のSMAPコン、DVDのDisc2(2枚組の後半)見ながら。
「おー!、Disc2って意外に1枚目より見てないんだよねー。(入れ替えが面倒で)
こうだったかー。いいなー」なんつって、長めに踏んでしまう。
くにぞうの思うツボだ。
(最近、Disc2を勝手に入れ、先に再生してる人がいるんですけど…)
くにぞうが寝た後、明け方5時までHP作業。


5月22日(日)

今日は、オークス。家でくにぞうと観戦。携帯で馬券購入。
シーザリオが、黒ピカで、すっごいきれいー。
そこから買っていたが、直線の追い込み、すっごい後ろからで、
え!届くの?、だいじょうぶ? ええええー?!とか思ってたら、
最後、知らない間に椅子から立ち上がり、「うわあああ~!」と声が出てて、
くにぞうに驚かれる。でも届いた。勝利!
「あっぶなー!」を連発する私。でもよかった~。

夜、ドラフトの渡邊良重さんと、カワハラと、野菜のおいしい中華に。
良重さん、お休みほとんどなくて、すごくお忙しかったみたい。
でもいつも「たいへんなのよおー」みたいな話は全然なくて、
楽しんで、自然体で仕事されてるのが伝わってくる。こんな感じにしたい。


5月23日(月)

ついにHPに「エトコトバ展の回想」をアップ!
うれし~! ながかった~。
かなりの解放感で、もう今日はごほうびの日とするぞ!

くにぞうと「王様のレストラン」(再放送)の録画をまとめて見る。
これやってる時、ふたりでかなり、はまってたドラマだ。
私がけっこう内容を忘れてて、「これ、何の回だっけ」とか言ってるので、
「いいねえ~、楽しめて」と言われるが、くにぞうもかなり勘違いしていた。
私が好きなのは、「計算機」の回。くにぞうは「国際会議」のやつ。
筒井君が急にタメグチになるのも、かなりかわいい。
のりたまも好き。ワインの位置のタンギングとか、久々に見て笑った。
そしてまたたぶん、同じとこで泣いた。


5月25日(水)

重いメールを開けようとしたら、システムエラーの爆弾を2回目撃!
うえ! 心臓に悪い!!! 
これで大昔に、電話で3時間くらい連続でやり方を聞き聞き、
リストアというもの(中身全部消える)をしたことがあるのだ(泣)。
トラウマ…。(まだ使い始めた初期だったから、よかったけど)

そして、今、なんかうっすらとパソコンから金属的な音が発生してる気が…。
ネットで検索したら、ハードディスクが何かにぶつかる音…とか…???
これ、たぶんかなり容量少ないノートで5年目だしねえ。
自分でいろいろ、そのソフトの容量を増やしてみたり、
電話でアップルに聞いて、インストールし直したりしてみる。
でも、同じだ。

ついにカワハラが知っている
パソコン等のコンサルタントなどをされている方を紹介してもらって、
新パソコンに移行する方向を検討。おおー、なんかすごいことに…。


5月26日(木)

夜、すごい野菜が食べたくなって、
ブロッコリーを茹で、ほうれん草もおひたしに。
あとはみそ汁、おかゆ、アスパラときゅうりのぬか漬け。
ぬか漬けは、こないだくにぞうが、食の雑誌を見せて
「アスパラも入れられるんだって」と言ってきたので、投入しといたのだ。
おいしかった! アスパラなのにアスパラじゃないよな、不思議ないい香り。







今日は、昨日のパソコンのやり過ぎで肩がガチガチだ。
くにぞうに楽健法で肩回りを踏んでもらったら、すーっと楽になる。
血が通ると痛みが消えてくって、魔法のようですね。ありがたいー。


5月27日(金)

朝、わりと早起きだったのもあって、
急になぜか、久しぶりにヨガのビデオを出してやった。20分くらいだけど。
気持ちいいよね~。体の中も循環する気がするし。
なのに、なぜ毎日やっらな~い! なぜなんだろう。
時間がもったいない気がするのかな。こんど考えてみよう。
でも仕事合間の簡単なストレッチは、ちょいちょいやるようになった。
(疲れがたまる前に何でもいいので、
2、3分体動かすと、固まらなくてよい感じ)
人間何かやると、何かやめるように思う。

夜、トネリコでカワハラ、あけみん、まろみちゃん&まっちゃん夫婦とごはん。
最近結婚したまろみちゃんのダンナさん、まっちゃんは、
エトコトバ展で初めて会って、今日が2回目だけど、すごいいいひとー。
何かしゃべる時に一緒につく、手のリアクションもナイスなのです!
とっても大柄な体なんだけど、「こないだふたりで歩いてた時に…」
と言いながら、つい、テーブルの上を2本の指でトコトコ歩いたりとか。
かわいくて、ワタクシ、非常にツボに入りました…(笑)。
たくさん笑って、元気が出るようなことも言ってもらって、いい夜だった。


5月28日(土)

録画しておいた「情熱大陸」の栗原はるみさんを見る。
なんと最初にこういう道に入ったのは、36才の時だったそう!
(たしか料理番組のアシスタントをたのまれたことから)
年齢で考えちゃいけないんだろうけど、なんか勇気が出た。
遅くても、いいんだと思う。
何がどう流れていくか、人生ってわからない。

夜、ちょうどくにぞうの帰宅の電話の時、
HPのUP作業をしていて、画像がまるっきり表示されず、パニクっていた。
で、「今ちょっとたいへんで…」とあわあわ伝えたら、帰ってきてもめた。
くにぞうが、「帰る時は、今仕事してても、ごはんができてなくてもいいから、
ただ楽しく『おかえり』と言ってほしい」と。
私は家で仕事してるから、きっとそういう部類のことが
くにぞうの中に重なってたんだと思う。そっから派生したもろもろについて、
お互い思ってることを言って、ケンカだったけど、最後に仲直りした。

うちでは、何かあったら、しんどいけど、こういうふうにしている。
相手の気持ちって、こうやって聞かないとわからないし、
その時はなんで!と思っても、後になると、
ああ、そんな気持ちだったんだなあと、素直に思い返したりできる。
そして少しずつでも、態度を改善して歩み寄ると、
相手もそうしてくれるように思う。
腹に抱えたまま、共同生活を過ごしていくのは、私には難しい。

そして仕事の時間とふたりの時間に区切りをつけることが、
ちょうど今の自分にとっても必要だったのだと思う。
精神的にも、たぶんそのほうが健全になっていく気がする。
すぐにできるかは、わからないけど。
とりあえず、帰宅する人は明るく迎える、ってことで。
たいへんだけど、こうやって、
少しずつ成長して、ふたりで生きていく。


5月29日(日)

仲直りしたので、手をつないで競馬場に行ったぜ!
今日は、ダービー!
そしてディープインパクトの2冠がかかった日。
絶対勝つと思う。それよりどんな勝ち方か、直線を考えてワクワクする。
パドックへ。新しく、巨大になってて、なんだか見にくいけど、
人が分散したためか、比較的馬体が見える位置に陣取れた。

めずらしく、くにぞうもパドックへ。(いつもはどっかで新聞検討)
そして長いこと、じーっと待つ。
いよいよ馬が出てきた。初めて肉眼で見るディープインパクトは、
え、これって思うほど小さめで、わりあいと普通な印象だった。
そうなのかあ。オーラというより、まだやや子供みたいな。
でもこれで走ると、わーって胸が熱くなるくらい、
飛ぶように走るんだよねえ。

武君が乗るとこまで見て、急いで馬券売り場へ。
「もちろんディープから買うけど、シックスセンスがなんか気になる」
とくにぞうに言う。馬券売り場はすいててびっくり。

そしてパドックをあんなに最後まで見て、馬券も買ってたら、
レースは見れないかも、と覚悟はしてたけど、
よりによって直線コースの真ん中のほうの出口から出てしまい、
かつてないほどの押しくらまんじゅう状態に。ぐるじいー。
押されて将棋倒しになるって、こういうこと?みたいな。
そのまんじゅうの波に乗ってたら、くにぞうと離れ離れに。
もう会うのは無理とあきらめた。

ファンファーレ。久しぶりの地鳴りのような大歓声が
体の周囲を渦のように回っていき、身震いした。
が、直線も何も、ターフビジョン(大きなスクリーン)さえ
ジャンプしても見えないのよ! 笑える。(笑えない)

かつてのオグリキャップの引退レースとまったく同じ状況だ。
その頃、オグリを生で見たことがなかったのだが、
くにぞうの影響で、だんだんすごく好きになっていた。
でも、晩年もう成績がかんばしくなくて、
これが最後の引退レースだというので、
すべりこみで有馬記念を見に行ったのだ。(なんとカワハラと 笑)

でも、人人人の波でまったく見えず、
ゴール後、ワアーという歓声の中で、前のお兄さんに
「何が勝ったんですか?」と聞き、
「オグリキャップ」と言われて、ふたりで泣いた。
くにぞうはほんとにオグリが大好きだったので、ひとりで見に行ってて、
帰りの駅まで、涙をずるずる流しっぱなしで歩いたらしい。

家でレースのビデオを見たら、オグリ大好きな競馬中継のよしこさんは、
「1着はオグリ…」と涙で成績が読めなかった。
それを見て、「よしこ~、泣くな~」と、また涙。
あのレースは、今思っても泣きそう。その騎手も武君だった。

あ、すごい思い出話になってる…(笑)。

そして、今日。ダービーデイ。
ついにレースがスタート。みんなが叫んでる。
ほんとにかけらも見えないけど、今、目の前を走ってるはずだ。
直線のアナウンス。歓声がさらに巨大に。
必死にジャンプしたが、わからない。
が、ゴールのアナウンス、回りの人達のなだれのような声、
舞い飛ぶ新聞、よろこんで抱き合う人の顔で、
勝ったんだあ、とじーんとする。
「やったよー!!!」「強え!」の声も。

せいいっぱいユタカコールに参加。
こんなに場内がひとつになってよろこんでるのは、どれくらいぶりだろう。
ただただ、感動…。
あとでテレビで見たら、あんなにコーフンして
インタビューに喋ったりしてる武君も珍しかった。いいぞお!

そして人のまんじゅうがやや、ほどけてから、くにぞうに再会。
「いやー、よかったああ! うれしいー。感動だよ…」とがっちり握手。
くにぞうも見えなかったらしいので、リプレイを見ると、
他馬をぐんぐん引き離し、なんとも強い直線。いったいどういう馬なんだ!

「あー、よかったあ。見れてよかったあ(見れてません)、
勝ってよかったあ…」と、何度もくにぞうにしつこく言う私。
そっから「あ、中居君!」と、急いで表彰台のほうに人をかき分けて進む。
JRAのCMをやってるから、今日はたぶん表彰に来るはずなのだ。
しばらく待ってたら来たみたいで、みんなが「中居くーん!」と声をかけている。
ジャンプしたら、かろうじて頭半分が見えたくらいだったので、
あきらめてターフビジョンで見る。
表彰台で武君の手を持って、上に上げていた中居君。
ふたりともすごくいい笑顔だった。

そのまま感動にひたってると、なんと最終レースを買うという男が1名!
マジで?! どうやら、主な馬券がはずれたみたいです。
「こんな感動のさなかに最終買う人いるかね?」
とぶつぶつ言いながら、ついてく私。
そしてかなり検討してたが、おはずしになったようです…。
ああ~、とにかく、よかった。勝って。
ディープ、秋まで無事で!!! 三冠馬になってね。


5月30日(月)

くまちゃんのアトリエへ、カワハラと初打ち合わせに行く。
初めて見る窯や、素焼きされた器が並べてあったり、
アンティークな家具に器が入っていたり、とても雰囲気のある空間に感動。
陶芸家の人とこういうふうにお友達になるのは初めてなので、
「なんか素敵。かっこいいねえー、アトリエだねえー」とおのぼりさん状態。

そして展覧会に、絵と言葉と陶器で何をやるのか、についてどんどん話。
「そういうのに書いたりして」「あれもつくったりして」とか話すうちに、
「あ、それいいね!」というものが、
ころがるように頭の中から出てきて、すごくおもしろかった。
違う職種の人で話すのも新鮮でよかった。なんか、いいことになりそうです。


5月31日(火)

冷えとりの件で、雑誌の取材を受ける。
おととしの本だが、反響があり続けてるということが、すごく嬉しい。
夏に冷えるって、最近、常識みたいですねえ。
最後に健康談義もしたりして、なごやかにお話できた。

帰りの電車で、どう見ても小学生高学年という男の子ふたりが
並んで座ってて、「リアリティ」というワードをさかんに使っていた。
「リアリティの問題だよね」「そう。リアリティね」
「まあそうだけどさ、リアリティを追求すると…」
「それは知ってるよ。でもリアリティがなくなるから…」
口調も静かで、かなりクールな業界の人達みたいだった。
今の子供って、早くからもう大人だね。
なんのリアリティなのか、かなり知りたかったが、降りていった。