2005年12月上旬

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。



ついに2005年も終わっちゃいますね~。
しかし、ほぼ世界中の人が、
これで何かのくぎりをつけてるかと思うと、なんだか不思議。
新しい、年にしよう!






[2005年12月上旬]


12月1日(木)

風呂で「夏子の酒」3卷。
また号泣。
(↓ネタバレしてますので、読もうと思う方は、飛ばしてください)

用事があって風呂に聞きにきたくにぞうに
「どしたん! その顔」 と言われるほど。
「夏子ががんばってて…、桃娘がじゃまをして…」と泣き泣き言ってたら、
「すごいでしょ!」 と笑うくにぞう。

そのあとも
「でも東京のお店の人が、置いてくれることになりました…」
「もう農薬の空中散布はしません!!!」
「龍錦は、この田んぼでつくります! 」とか、
なぜかくにぞうに訴えるように喋り続けると、
「なに全部解説してんの(笑)」 と言われる。
「ダイジェストでお届けしました…(泣き笑)」と私。
へんな夫婦。

しかし夏子は、ほんとうに純粋で、粘り強く、やさしく、理想の人だ。
あんなふうになりたい。
そういう心で行動すると、どんなに固くなった心の人も動くのだ。


お昼は、玄米、納豆、じゃこ、大根おろし、みそ汁。

夜は、久々に鳥肉のしょうが焼き、ほうれんそうとしめじのソテー、
初めての揚げ銀杏、 かぼちゃの煮物など。
久しぶりにしょうが焼きを食べたら、おいしかった!








12月2日(金)

莫大な量の本と雑誌を古本屋さんに取りに来てもらう。
前にも一度来てもらって、すごくよかったので。
そうしたら、前よりもっと丁寧で、感じのいいお兄さんが
たったひとりで来られた。

「いちおう雑誌とか、同じものは一緒にしてありますので…」と説明すると、
「あ、分類していただいてるんですね。ありがとうございます」 と。
よかった。
いちおうきれいにしておかないと、引き取るほうも気分が悪いだろうと、
朝からこの段ボール10箱以上の本達の
ほこり落としがけっこう数時間かかり、
右手が痛くなったりしていたのだ。

でもあの量、ひとりで大丈夫かなあと思ったけど、
おまかせして台所の掃除などしていたら、ほんとにてきぱき。
途中で足りない箱とお金を取りに戻られたりしたが、
その時もきちんと「名刺を置いておきます」 と言って、
ものすごい敏速に戻ってこられた。

運び出しも、おそるべし早さでどんどんいくので、
最後の頃に「おひとりでたいへんですね」と言うと、
「でもたくさん出していただけると嬉しいので、
またよろしくお願いします」 とさわやかに去っていかれた。

汚い本は最初からはぶいてたので、はねられる本もちょびっとで、
金額的にもかなり嬉しい感じだった。
で、よかったなあ~と名刺をよく見ると、なんと店長さんだった。
若く見えるのに。
やっぱりいい感じの人って、どんどん出世するのかな。
とても気持ちのいい日だった。

夜、風呂で「夏子の酒」 4卷。
あー、じっちゃんが…、じっちゃんが…(泣)。






12月3日(土)


1月に行われるマッチ展にむけて、どういうものにするか、
考えていたことを試してみる。
いいかも、と思う。
たのしくて、どんどんやってしまった。
やっぱりこういうことが好きなんだなあ。
そういうことをする機会を与えられて、ありがたく思う。


休憩がわりに、昨日勢いがついた、台所のレンジ周りを掃除。
きもちよい~。
「休憩がわりにお菓子」より、「休憩がわりに掃除か体操」
のほうが絶対に体がどんよりしない。


夜は、里芋と豚ひき肉の煮物、さばの塩焼き、昆布の煮物など。
昆布は、出し取った後の昆布を
梅干し、かつおぶしとともに、濃い醤油味で炊いたもの。
この昆布の炊いたのは、以前もつくっていたが、微妙に売れ残っていた。
でも久々にやったら、今は体が変わったのか
ふたりともすごい食べたくなってて、 バカ売れでした。

特に梅干しを入れすぎるくらいすっぱくするとおいしくて、
日持ちもいいと思うので、そうした。
このあと3回くらい冷凍庫にたまってた昆布を炊き、
昆布が完売。うれしい。











12月4日(日)

風呂で「夏子の酒」第5卷。
なんと、冴子の田んぼが…! お父さんが! 衝撃!
(だんだん火サスの予告みたいになってきた 笑)

冴子のかわりぶりも、ほんとに嬉しい。
人生に失敗したと思っても、くさらずに
そして恥ずかしがらずに、自分を変えようと思えば、
前より必ずいい人生になる。
なんか、 今はそう確信する気持ちがありますね、私の中には。

午後、私が机の下に湯たんぽを入れてるのを見せたら、
くにぞうが自分もほしいというので、
プラスチックの箱(こないだの整理で空に! お~、ナイスタイミング)
に毛布を引いて、そこにセットしてあげる。
その毛布をひざまで掛けると、あったか~ん。
「すごいいいね!」というくにぞう。
しかもこれって、手間はかかるけど、光熱費節約だったりして。
そして、自然のあたたかさって最高です。


阪神ジュベナイル。
パドックで、テイエムプリキュアって言ってたのにー。手が回らず…。






12月5日(月)

体調がどよんと微妙な感じなので、
玄米、みそ汁などを少し食べて、ゆっくりごろごろする。

スマスマは、木村君と剛君のトライアスロン。
ふたりとも根性の人だからなー。がんばってるー。
あんな急な坂道を降りずに登ってしまうとか、すごい。
きっともうだめだ、って思わないのだろう。

もうだめだって思ったら、だめになるんだろう。






12月6日(火)

今日もなんとなく用心して、卵雑炊など。
しょうがをたくさん入れる。
玄米で初めて雑炊にしたけど、おいしい!

女優の原ひさ子さんが、亡くなった。96歳。
現役最年長の女優さんだそうだ。
夕食後にテレビを見て、お茶を飲んでいたら、ぐったりして…、
という大往生。

その時のワイドショーで、昔のインタビューをいくつか見た。
「幸せを感じる時は?」 という質問に、
「お風呂に入った時に、あー、ありがたいな、とほっとしますね。
今日も元気で一日を過ごすことができた。
ありがたい、と皆さんに感謝しながらね…(笑) 」

なんてすごい人だろうと思った。
こんな精神で生きているから、
最後まで元気で、そっと眠るようにいけるのだろうなと思う。

唯一の健康法は、愛犬との散歩。 やはり歩くことが大事なのだなあ。
趣味は、俳句。あと「好き嫌いがなく、
よく噛んで何でもいただきます」とも言われていた。
生きる見本のような方だな。
最近、こんなふうに生きたいという人の情報がよくやってくる。







12月7日(水)

久々にくまちゃんのアトリエへ、カワハラと。
「ちいさなかたち」展で、
同じ物がほしくて、という依頼を受けた作品の制作に来たのだ。

部屋に入ると、懐かしい夏の日が思い出される。
「お~、ここでずっとやってたんだよねー」 と。
粘土を前にしても「えー、どうだっけ…。緊張する…(笑)」と
なかなかハンコが押せなかった。
でも、つつがなく終わり、
カワハラも大阪のギャラリーに発送する干支を選んだりしていた。

そのあと、くまちゃんがごはんをつくってくれた。
なんとコロッケが準備されてる~!  
「高山なおみの料理」のレシピのだそうだ。
「ついにアトリエで揚物あげちゃいます!(笑)」 とか言ってて、
おもしろかった。
ソースもヨーグルトソースとトマトの2種類つくってきてくれてた。






さらに車扶と水菜の煮浸し、小松菜のごま合え、押し麦のスープも。
「押し麦」ってあのぺちゃんこの麦なんだって。
それが和のスープを吸って、
ふわ~とやわらかーな味に。ゆずもきかせてあって、
「うー、おーいし~! ほっとする~」と私。





そしてコロッケ! 「うんま~! 」「おいしー!!!」と
驚くふたり。魚の「たら」が入っているのだそう。
全部じゃがいものとも、クリームコロッケとも違う、
素朴にしてやさしい味。ヨーグルトのソースも初めてだけど、合うなあ。
車扶は、一度素揚げしてあるので、コクがある。
小松菜もねっとりしたゴマで合えてあって、おいし~!
こんなに味わい深い料理を
制作中の夏にはたくさん出してもらっていたなあと思い出す。



そしてさらにくまちゃんは、
トレプチさんのケーキも、また頼んでおいてくれたのだ。
クリスマスシーズンは、「シュトレン」。
断面図などは、きれいな写真がトレプチさんのHPにあるので、
ぜひご覧ください。
食べて3人とも、びっくり!
ほんとにサックサクのナッツや、ドライフルーツがぎっしりで、
大人っぽいスパイスがきいていて、絶品!
しかも上からたっぷりかかってるのは、お砂糖なのに、
全然しつこくないので、「この砂糖ってなんなんだろう?」とか話しつつ、
「こんなの初めて」 「ほんとすごいね~」と
バクバク食べてしまったことでした。
そんなおいしいものが、こんなかわいい包装で届きます。すごい。
ありがとう、くまちゃん…。トレプチの葉子さん…。




そんなこんなで、
カワハラは、持ってきてた
お母さんのつくったケーキを出しそびれていたが、
後でいただいたら、お母さんの味で、とってもおいしかった。


それから「ちいさなかたち」展の思い出話なども。
「あの短い期間によくやったよね~」
「今もう一度って言われてもできない…(笑)」 と私。
でも、くまちゃんが、
「すぐじゃなくて、またいつか、やりたいな…と思っていて」
と話してくれて、カワハラも、私もそう思った。
なんかわからないけど、静かに心の奥にしまった。
ありがとう。








12月9日(金)

くにぞうに、五穀米のおにぎりを持たせる。
今だったら私もつくれそうなので、「お弁当は?」という話もしたが、
仕事でちゃんと食べる時間がとれないから、
おにぎりのほうがいいそうだ。 梅と鮭。

夜、スマップのゴローちゃん主演の
「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」の録画をやっと見る。
もう大号泣。(最近泣くものが多いなあ~)
ゴローちゃん、よかった! 
「剛君もすごくほめてくれた」と後でゴロちゃんが何かで言っていた。

去年のスペシャルドラマ「9.11」
( アメリカ同時多発テロの犠牲者の手記をもとに)でも
ゴローちゃん、 いいと思ったけど、これ、ほんとに染みました。
最後「この子に会いたいなあ」 という気持ちがものすごく伝わってきて、
でも周りに対する思いやりも、最後まであって。
お嫁さん役の人もよかったなあ。

この話も、ニューヨークの話も、実話。
世の中には、 すごい人生を歩んでいる人がいる。
私も、しっかりしよう。






12月10日(土)


つらく
かなしいときがあったなら
それは
せいちょうのとき

いつかは
じかんがたって
たちなおるから
だいじょうぶではあるんだけど

もしこんど
きかいがあったら
そこから
なにか
まえとはちがったほうほうで
まえとはちがうかんがえかたで

たちなおることを
かんがえてみてほしい

こういうかんがえかたも
あったのかと
ひとつでもはっけんしてみてほしい

ほんをよんだり
ひととはなしたり
じぶんががんばって、じっけんしたり

つぎにおちこむときは
すこし
らくだったりするから


しょーがないじぶんに
いう

つきあってあげるから