ちいさなこと

日々は、実際のところ、
ちいさな瞬間の、積み重ねでできています。
そのちいさなことのひとつを、
ちょっとかえてみたら、
気分って、かわるものかもしれません。

あなたや私が、少しでもラクになったり、
はっとしたり、笑顔になれるように。
ちいさなことを、やってみました。













第2回「はなうた」








はなうた、なんて、歌っていますか?
私は最近、ほんの時たま、そうしています。

元々歌を歌うのは好きみたいで、
若い時はカラオケに友達ふたりで行って5時間、
なんてこともありました。
今は、世の新しい歌に全然追いついてませんが、
ベタな日本の歌で、いい歌だなと思うと、
iPodに入れて覚えてみたり。

この頃は、友達と
カラオケに行く機会もほとんどなくなったので、
いつかぜひ「ひとりカラオケ」にも
挑戦してみたいんですが、
そういえば家の中でも、
ちょいちょい歌ったらいいんじゃないかと思って。

前からよくやっているのは、室内で洗濯物を干す時に、
iPodと小型スピーカーを持ってきて、
歌をかけながら干すこと。
(私はすべて、室内でハンガーなどに
吊るしてから、外に出す方式です)
そうすると洗濯の義務感がなぜか減って、
個人的な楽しい時間になるのですが、
そこで一緒に小声で歌うのも、
発散できるのでよくやってます。

でも歌がかかってなくたって、
ふらりと歌ったりするのも、いいんじゃないかと思って。

きっかけのひとつは、「サワコの朝」という番組でした。
ここでは、ゲストのおすすめ曲を
2曲かけるのですが、それがわりと楽しみで、
ある日、知ってる曲のサビを、
台所に食器を下げつつ、歌ったりしたら、
なんだか気分がよくて。はっとしました。

それからお風呂の中とか、誰もいない場所で、
ほんのワンフレーズ、
何かの歌を口ずさむと、新鮮な気分になりました。

ちゃんと歌うのじゃなく、
「フフフーン」という歌詞がないものや、
口笛もどきのほうがハードルが低く、すぐできます。
歌がヘタとか、音程がどうとか、
たぶん全然関係ありません。
だって、誰も聞いてないのですからね!
(聞いててもかまわないですが)

そして、どうしてこんなことで、
ちょっと気分がよくなるのかと考えてみたところ、
はなうたって、たぶん気分がいい時に
出ちゃうものなんだと思います。
それを形から入って、先に歌ってしまうと、
気分がいいほうに
引っ張っていってもらえるのかな、と思う次第。

昔好きだった歌でも、
ドラマの主題歌でもいいし、外国の歌でも。
(10代に大好きだった「太陽にほえろ!」の
テーマ曲なんかもよかったです!)
楽しい歌のほうがおすすめですが、せつない曲でも。
ほんの10秒くらいで、新しい空気、新しい気分が現れます。













第1回「さする」






「さする」という動作を、最近しましたか?
お子さんがいらっしゃる方は、
たくさんあるのかもしれませんね。
自分の体に対しては、どうでしょうか?
私は、全然していませんでした。

私が「さする」ということを大きく意識したのは、
ずっと以前に受けた「ゆる体操」のレッスンの中でした。
(「ゆる体操」については、
いろいろ本があるので、見てみてください)
10回程の講座で、
体をゆるめる、いろんな体操を習いました。

その中のひとつに、生徒同士がペアになって、
椅子に掛けた人の背中を、
丸く円を描くようにさする動作がありました。
「ゆる体操」では、口に出して言うのが特徴なので、
「気持ちよく、気持ちよく」
と口で言いながら、さするのですが、
これが衝撃的に気持ちがよくて、私は本当に驚きました。

知らない人に、ただ背中を
さすってもらっているだけなのに、
ふわーっと、ただただ気持ちがよく、やすらぐのです。
そして今思うと、何か
「肯定されている」ような感覚があったかもしれません。
やさしく包まれ、
認められているような、不思議な時間でした。



もうひとつ、最近「さする」を意識したのは、
友達に習っているヨガ教室の中です。
畳に座って、前に伸ばした足全体や、
膝周りをゆっくりさすった時、
やっぱりやさしく、あたたかな気持ちになりました。


またこの間、大掃除をした日、
寝る前にハンドクリームをつけ、
なんとはなしに、手をさすってみたら、
同じようにやすらぎが感じられ、
しばらくやってると、
ちょっと手がつるつるもしてきました。

それで、これから思い出した時は、自分に対して、
ほんの1分でもいいから、さすってみようと思いました。
肩や、膝、腰なんかも。
できれば、心の中で「ありがとう」と言いながら。

「もむ」のも、もちろんいいと思うのですが、
「さする」のやさしさは、
なんだか違うものだと思うのです。
それは、がんばった自分をやさしく包み込み、
肯定する動きなのでしょう。


もちろん家族の間でも、
「ごくろうさま」なんて言いながら、
ちょっと肩なんかさすってあげたら、
それは、何よりの時間になると思います。
お子さんに「よくやったね」と言いながら、
ほめる時なんかも。

人間の手って、とても嬉しい、
あたたかい動きができるものなんだと、
改めて感じたことでした。

 





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